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2017年5月 5日 (金)

船橋の貴公子

GW恒例のGⅠかしわ記念は、フェブラリーSで2着のベストウォーリアが1番人気、2番人気は昨年の覇者コパノリッキー。昨日の話の続きみたいになるが、この2頭も4年前の兵庫チャンピオンシップ以来、なんだかんだライバル関係にありますな。果たして今日はどちらが勝つのか。

ゲートが開くと同時にスタンドがどよめいた。歓声と言うよりは悲鳴に近い。コパノリッキーが出遅れた。なにせ最内1番枠。ハナを切るかも、と目されていた一頭である。

あとでVTRを見ると、出遅れと言うよりは、1完歩目が伸び上がるような形になり、行き脚がつかなかったいう方が正しい。しかし、レース後の武豊騎手によれば、もちろん先行策を考えていたが、「出遅れ」というシチュエーションも想定していたそうだ。実際、スタート直後に武豊騎手は手綱を引いて、すぐさまBプランに変更している。このあたり、さすがと言うほかはない。

レースが動いたのは3コーナー。いつの間にか外に持ち出していたコパノリッキーが、徐々に進出して行く姿がビジョンに映し出されている。そして4コーナーに設置されたカメラに映像が切り替わった。逃げるモーニン。並びかけるインカンテーション、ベストウォーリア、ブラゾンドゥリス。その4頭の外からコパノリッキーが迫る。その脚色からして、内の4頭を差し切る勢いであることは間違いない。その瞬間、今度はまごうことなき大歓声が上がった。さすが武豊。カメラの位置まで把握して見せ場を作るとは、やはりさすがと言うほかはない。

Goal 

武豊騎手は、かしわ記念3勝目。ほかにも日本テレビ盃6勝、ダイオライト記念4勝、クイーン賞2勝、マリーンカップ1勝、船橋で行われたJBCクラシック1勝、さらに南関東ローカル重賞の平和賞まで勝っている。JRA所属としては前代未聞の活躍ぶりだ。

Yutaka 

優勝騎手インタビューでは「船橋競馬場は大好きですね」と笑顔を見せた武豊騎手。船橋で重賞18勝の成績を思えば、これを単純な社交辞令と受け止めるわけにはいかぬだろう。ひと昔前なら、「船橋の鬼」とでも呼ばれたかもしれないが、武豊騎手に「鬼」は似合わない。さしずめ、「船橋の貴公子」といったところか。私と同学年のオッサンに「貴公子」はないだろうと言われてしまいそうだが、年齢を感じさせないところが武豊の武豊たる所以である。

 

***** 2017/05/05 *****

 

 

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