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2017年5月18日 (木)

ワナクライがワカラナイ

先日の東京競馬場で私の真後ろの席に座った男性二人組は、朝から会話が弾んでいた。馬券予想はもとより、社台&サンデーの募集馬から仲間内のPOGに至るまで、聞こえてくる話題は幅広い。だがしばらくすると何の会話だか分からなくなった。会話の端々に「ワナクライ」という言葉が何度も登場するのである。

ワナクライ?

はて……。そんな馬いたっけか?

ひょっとしたらデビューを前にした期待の2歳馬なのかもしれない。名前からしておそらくハーツクライ産駒であろう。2歳夏にデビューできるハーツクライ産駒をお持ちとは、なんとも羨ましい限り。運よくポンと勝ったりすれば、一気にクラシックへの期待が膨らむ。

Hearts 

―――なんて想像を巡らせるのは勝手だが、言うまでもなく「ワナクライ(=WannaCry)とは、先週末から世界中を脅かしているコンピューターウイルスのこと。週明けには日本国内でも被害報告が相次いだ。だが、場所が場所である。競馬場で「ワナクライ」と聞けば、そりゃあハーツクライ産駒の名前だと思い……ませんかねぇ?(笑)

あわせて「ランサムウェア」という言葉も溢れかえっている。コンピューターの内部データを暗号化してしまい、復旧と引き換えに身代金を要求するタイプのウイルスの総称で、先ほどのワナクライもそのひとつ。しかしそれを知っていてもなお、「レッドランサム産駒かな?」と思ってしまうのだから、我ながらタチが悪い。ちなみに Ransom とは身代金のこと。馬名「レッドランサム」は、O.ヘンリーの短編「酋長の赤い身代金」から名付けられた。

さらに、今回のサイバー攻撃についてコメントを求められる「カスペルスキー」は、もちろんロシアのコンピューターセキュリティ会社なのだけれども、もうこうなるとニジンスキー産駒にしか聞こえなくなってくる。いや、マルゼンスキー産駒かもしれない。いやいや、ひょっとしたらホリスキー産駒の可能性だってある。

―――なんて不謹慎なことを書いていたらお叱りを受けるだろうか。だが、私はどうしてもこのテの世間の喧騒に乗り切れないところがある。もちろんパソコンは持っているが、撮り溜めた写真データの保存と、このブログを更新するのに使う程度。ネットショッピングにも、ネットバンキングにも、IPATにさえも興味はない。むろん写真データは外部メディアにバックアップを取ってあるし、OSやセキュリティソフトのアップデートにも、人並みには注意を払っている。それでもデータが暗号化されたところで、こちらとしてはただちにパソコンを初期化するだけだ。

「そこまでパソコンと仲良しになる必要はない」

きっと私は心の奥底でそう考えているのであろう。スマホについても同じ。新しい便利は、それと等量の不便を必ずもたらす。人間活動も自然の一部なのだから、熱力学の第二法則が容赦なく成り立つ。

―――なんて大袈裟なことを思いつつ、私はさほど仲良くないパソコンを駆使してダービー登録馬の血統表を眺めている。その中に、父・ハーツクライ、母の父の父・Red Ransom という血統の持ち主がいた。池江厩舎のサトノクロニクル。ダービー出走順位は19番目だから、現時点で出走は難しい。それでも出走が叶った暁には、馬券を買ってしまいそうだ。

 

***** 2017/05/18 *****

 

 

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