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2017年4月19日 (水)

瞳を閉じて

フローラSが近づくと思い出すことがある。数年前のフローラSの翌日、某スポーツ紙の競馬面をベララッと開くなり、絶句してしまった。そこにデカデカと掲載されたフローラSのゴール前写真が、あろうことか馬がまばたきをした瞬間をとらえた一枚だったのである。

普通なら真っ先にボツにするような写真を、よりによって見開き面にドーンと使ったそのセンスには感服せざるを得ない。よほど深謀遠慮あってのことであろう。それが分からぬ私が悪いのである。 ひとえに私の不徳の致すところと割り切るほなはない。

冗談はさておく。いったいどういう理由により、瞳を閉じた馬の写真が選抜されたのか?―――そう思い悩んでいたら、たまたま見ていたTV番組から、こんなクイズ問題が聞こえてきた。

 Q.ウマに関する意外な生態で正しいものはどれか?

 A.口で呼吸をすることができない
 B.まぶたを閉じることができない
 C.横になって眠ることができない

いっぱしの競馬ファンなら即答できるはず。答えは「A」。鼻血ごときに神経を尖らせなければならないのは、そのためである。

ちなみに番組内の回答者は「C」と答えていた。

確かに「馬は立ったまま眠る」とも言われるが、正確には「立ったまま眠ることもある」のであって、横になって眠ることができないわけではない。放牧地でも厩舎でも、みなゴロゴロと横たわってぐうぐう眠っている。こちらはクロフネ。ちょっと変わった格好ですね。

Kuro 

馬が横になって眠るのは、一日のうち2~3時間ほど。完全に熟睡するのは30分前後だという。これだけ聞けばいかにも少ない気がするが、その分を「立ち寝」で補っているわけだ。ただし、立ったままの睡眠は、いわゆる”まどろみ”状態で、何か異変を感じ取れば、すぐさま覚醒してしまう。

横になって眠っている馬をじっと観察していると、寝入っているはずなのに突然いなないたり、四肢をバタつかせたりすることがある。おそらく夢を見ているのであろう。眠りながら口をもごもご動かしている姿を見れば、夢の中で山盛りの干草でも食べているのかもしれない。

なお、言うまでもないことだが、馬はまぶたを閉じて眠るし、普段でも瞬きをすることもある。したがって「B」も不正解。それはあの日の紙面を見れば一目瞭然だ。まさか、こんなクイズが不意に出題されたときのために、わざわざあんな写真を選んで見開き面に掲載したのだろうか? にわかに信じられぬ話だが、それくらいの理由しか思いつかないぞ。

 

***** 2017/04/19 *****

 

 

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