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2017年3月19日 (日)

新馬戦が終わって

今日の中山4レースは、現3歳世代最後の新馬戦。そのせいか13頭もの除外馬が出た。経験馬相手の未勝利戦よりは相手関係が楽なこと。さらに「多少無理してでも新馬に使いたい」という関係者の気持ちもあろう。たいていの競走馬は新馬戦を目標にするものだ。

そんな一戦を勝ったのはナスノカンザン。エンパイアメーカー産駒の牡馬。後続に4馬身差を付ける圧勝だった。

Nasu 

昨年6月4日の阪神5R、レッドラシーマの勝利で幕を開けた新馬戦は、これにておしまい。これ以後にデビューする3歳馬は未勝利戦に回ることになる。

続く5レースはその未勝利戦。どれどれ……と出馬表を見れば、経験馬に混じって3頭の初出走馬がデビューを迎えるではないか。これは注目せねばなるまい。

3頭の出自を見れば、社台ファーム産が2頭に白老ファーム産が1頭。いずれ劣らぬ良血ではあるが、さすがに人気は経験馬に集まっている。そりゃあ、走ったこともない馬よりは、2戦連続2着の馬を信用したくなりますよね。

初出走の中でもっとも人気を集めたグローリーハンターにしても、スタートからの加速はいまひとつ。1周目のスタンド前での位置取りは最後方である。あらら……

「調教て動いたと聞いていたが、やっぱり調教と実戦は違うんだよな―――」

その時はそう思った。

すると、向こう正面でグローリーハンターがぐんぐん進出を始めたではないか。中団から好位へ。なんと4コーナーでは先頭に並びかける勢い。いくらなんでもそりゃ無茶だ。中山は最後に坂がある。そこでバッタリ止まるに違いない。百戦錬磨の戸崎圭太騎手がそれを知らぬはずもあるまいに……。

しかし、そのスピードは坂に削がれるどころか、ますます勢いを増して人馬は坂を駆け上がってきた。結果、キャリア5戦目のマイネルヴンシュをクビ差競り落としてゴール。驚きのあまり、その快走を称賛する適当な言葉が見つからない。さらに調教師から「(馬体は)まだグニャグニャのユルユル」と聞かされて再び驚いた。もはやその素質は底知れない。

Glory 

初出走馬が経験馬相手に未勝利戦を勝つことは、決してないわけではないが、簡単なことではない。とくにこの時季は、まだ未勝利にも強い馬が残っている。このレースでデビューを果たした他の2頭は、掲示板にも載ることができなかった。

春の未勝利戦でデビュー勝ちした馬といえば、タイキシャトルやエイシンヒカリが思い浮かぶ。今日の9レース幕張特別を勝ったキャンベルジュニアも、4月の未勝利でデビュー勝ちしていた。彼らのその後の活躍を思えば、グローリーハンターの展望は明るい。なんでもない未勝利戦から、唐突に注目の一頭が現れた。

 

***** 2017/03/19 *****

 

 

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