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2017年3月 8日 (水)

春眠

どうも寝不足でいけない。

夜の仕事と縁が切れた昨今は、以前に比べて睡眠時間は確保されているはず。なのに寝不足感は増すばかり。厳密に言えば眠りが浅く感じられるのである。花粉症の影響もあろうが、きっとトシのせい。実際、マッサージを受けている時はよく眠れる。特に肩を揉んでもらうと、たちどころに“落ちる”。ならば原因は肩凝りだ。だからトシのせいなのである。

この季節に昼間からうとうとしていると、「春眠暁をおぼえずだね」と言われることがある。春は陽気が良くて眠くなる。周囲はそう言いたいのであろう。

だが、これは半分間違い。冬から春へと季節が進むにつれ、朝の日の出時刻が早くなる。同じ時間に起床しているのに、日の出を見ることがなくなるから「暁をおぼえず」なのである。でも、春が眠い季節であることも事実。

先日競馬場で会った育成牧場関係も眠そうな顔をしていた。聞けば毎朝1時に起床しているという。

「7時?」。私は思わず聞き返した。

「1時。夜中の1時」。うんざりしたように彼は繰り返す。1時は朝早い。いや朝早いというより、それはもはや朝ではない。

南関東の競馬場では午前2時から調教が始まる。それに合わせて、その育成牧場では競馬場と同じ時間に乗り始めているのだそうだ。馬には効果があるのかもしれないが、人間の方はたいへんですな。季節に関わりなく、馬上から日の出を拝むことに変わりはないらしい。「暁をおぼえず」をおぼえず―――といったところか。

Akatsuki 

それを思えば、私は幸せな方だ。熟睡できる朝だって、たまにはある。だが、そんな朝に限って家には誰もいない。すると、犬が私を起こしに来る。うるさいから扉を閉めておくと、今度はその扉を爪でカリカリと引っ掻く。「早く起きて、アタシのエサを用意しなさい」。カリカリカリカリカリカリカリカリ……。

仕方なく起きて、エサを与えてからまた寝ようとする。しかしもういけない。二度寝ができなくなったのもトシのせいではあるまいか。暁をおぼえぬまま、できることなら日没まで泥のように眠ってしまいたい。

 

***** 2017/03/08 *****

 

 

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