« 津村騎手へお詫び | トップページ | 競馬場の猫 »

2017年2月21日 (火)

名手と名伯楽が手を組めば

先日のダイヤモンドSはライアン・ムーア騎手のアルバートが、1番人気に応えて勝ってみせた。

Albert 

「長距離戦は、速い遅いの繰り返し」

レース後、彼はそうコメントしたという。たしかに特異なラップだった。1000の通過が64秒3、2000は2分10秒6。この間、調教のような13秒台のラップが7回も計時されている。ところが、ラスト3ハロンは一転して11秒6-11秒3-11秒5。マイル戦の如き激流である。馬にも騎手にも難しいレースだったはず。しかし、その緩急の波をいとも簡単に乗りこなすのだから凄いとしか言いようがない。「長距離は騎手で買え」の格言を実感した方も多かろう。なにせアスコットゴールドカップ2勝の名手である。ダイヤモンドSで33秒台の上がりは前代未聞だ。

ムーア騎手は2月11日から短期免許で来日しており、これが3勝目。昨年秋からの成績をトータルすると90戦20勝で勝率.222である。ため息の出る数字だが、これでも意外に少ないと感じるかもしれない。なにせ最近ではムーアが乗るというだけで、馬の実力を上回る人気を集めることもしばしば。その思いが、京都記念のマカヒキやフェブラリーSのモーニンなど、負けている印象を強めているきらいも否定できない

だが、そんな彼が身元引受調教師たる堀宣行厩舎の所属馬とタッグを組むとどうなるか。同じく昨年秋からの成績は28戦9勝。勝率は.321に跳ね上がる。ほぼ3回に一度は勝っているのだから凄い。

事実、彼は日本馬でJRA重賞10勝しているが、うち8勝が堀厩舎の管理馬。2013年阪神カップ以来、堀厩舎の馬以外では重賞を勝っていないという事実もある。それを思えば、マカヒキやモーニンを買わずに済んだ―――かどうかは分からないが、堀調教師との相性が抜群なのは疑いようがない。問題はこれを次の来日まで覚えていられるかどうか。なにせ半年以上も先だ。名手の不在を少しだけ憂う。しかし、もっとも残念に思っているのは、ほかならぬ堀調教師であろう。

 

***** 2017/02/21 *****

 

 

|

« 津村騎手へお詫び | トップページ | 競馬場の猫 »

競馬」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 津村騎手へお詫び | トップページ | 競馬場の猫 »