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2017年2月12日 (日)

冬から夏、そして春へ

おととい、そして昨日と、陽気のことばかり書いているが、それだけ寒さが気になる時季である。なにせ冬の東京開催は寒さとの戦い。吹きさらしのフジビュースタンドでの観戦がことさら辛い季節だ。うぅ~、寒い。誰もいないじゃないか! ぶるぶる。

Stand 

そんな私の窮状を見透かすかのように、S指定に入っていた知人から「一人来れないヤツが出たからおいで」と誘われた。それはありがたい。さっそく移動。

S 

ガラス張りのスタンドは臨場感に欠ける―――などと文句を言っている場合ではない。歳を取ればわかる。臨場感よりまずは己の身体。風邪をひいては元も子もない。

案内された席は、なんと最前列。それは観やすい。観やすいが、暑くてたまらん! なぜか。そこだけ日なたなのである。

ガンガン暖房が効いた屋内で、陽射しを真正面から受けるのだから、そりゃあ暑くて当然ですよ。上着を脱いで、シャツの袖をまくっての観戦。それでも寒さに震えているよりは、はるかにありがたい。同じ競馬場でありながらこうまで違うか。これでは完全に夏競馬。一気に半年も季節が進んでしまった。

Seat 

もうひとつ困るのはパドックが遠いこと。スタンド裏の窓から装鞍所は見渡せるから、ここで済まそうか……なんてワケにもいかない。なにせ今日は大事な大事な共同通信杯。距離と寒さに負けて手抜きをするわけにいかない。クラシックの主役を張るかもしれない3歳馬たちの馬体をしっかり見ておかねば。

注目はスワーヴリチャード。この3歳世代は、例年にも増してハーツクライ産駒の活躍が目につく。なにせ昨日のクイーンカップもハーツクライ産駒のアドマイヤミヤビが勝ったばかり。桜花賞の有力候補に名乗りを挙げた。その桜花賞路線にはアルテミスSを勝ったリスグラシューも控えている。

一方、牡馬では出世レースと名高い若駒Sを勝ったアダムバローズがハーツクライ産駒。目の前を歩くスワーヴリチャードは、母の父がアンブライドルズソングというところまで同じ。これは注目しないわけにはいくまい。

Swave_2 

結果は予想を上回る完勝であった。

Swave5 

スタートは若干遅れたものの、押して好位を確保。直線では早めに先頭に立って、後続を突き放してみせた。最内枠で馬群に揉まれても怯むことなく、早めにポジションを取りに行く器用さも見せた。それで2着に余裕の2馬身半だからクラシックに向けた最終試験としては満点であろう。調教師は「皐月賞へ直行」を明言した。今日の競馬ぶりなら、中山の2000mでも大丈夫。凍える冬のスタンドから、歓喜の春が垣間見えた気がする。今年のハーツクライ産駒はひと味違う。

 

***** 2017/02/12 *****

 

 

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