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2017年2月 9日 (木)

集団感染

インフルエンザが全国で猛威を振るっている。皆さんは大丈夫ですか? 私は大丈夫です。

昨日の高知競馬でも、インフルエンザの感染もしくはその疑いなどにより、騎乗を予定していた騎手7人が騎乗を取りやめるという騒ぎがあった。

高知には川崎から期間限定騎乗中の中越騎手を含め、合計23人の騎手が在籍しているが、そのうち石本騎手は骨折療養中であり、また中西騎手は研修中のため不在。すなわち騎乗可能な騎手は21人しかいない状況である。7人もの騎乗取りやめは、そのうちの3分の1を失うという異常事態。計12レースで42頭が乗り替わり。レース自体はすべて予定通り行われたが、広報担当者は「過去に例がないこと」と驚きを隠さない。

Henkou 

1日12レースの出走頭数は106頭。それを、残された14人の騎手が、5~10回騎乗することで賄った。実際には、騎手が1日に騎乗できるレースの数には上限が定められている。高知の場合は8鞍まで。だが、その制限も解除されたのであろう。なにせ異常事態である。昨日は、松木騎手の10鞍を筆頭に、永森、岡村、上田、赤岡の4騎手が上限を超える9鞍をこなした。ウマはレースごとに入れ替わるが、騎手の顔ぶれはほとんど同じ。ファンも面食らったのではあるまいか。

高知県には今季初のインフルエンザ警報が発令されたばかりだった。1月23~29日の1週間に県内48か所の定点医療機関をインフルエンザで受診した人の数が1機関あたり39.94人となり、発令基準(30人)を上回ったのである。大々的にインフルエンザの予防を呼びかけた矢先に、自らの主催する競馬で大量の罹患者を出してしまった。なんとなくバツが悪い。

移動が多い上に、レース前夜になると調整ルームという密室空間での集団生活を余儀なくされる騎手は、そもそも感染性の病気にかかりやすい職業と言える。

10年ほど前にはJRAでノロ騒ぎがあった。2006年12月17日の阪神競馬で、藤岡佑、小坂、船曳、長谷川の4騎手が次々とノロウイルスに倒れたのである。JRAの場合は、騎手にもゆとりがあるから、乗り替わりの手配は問題ない。たいへんだったのは調整ルームや騎手寮の消毒である。感染源が分からないので、阪神から遠く離れた中山や中京でも大々的な消毒作戦が展開された。インフルエンザは怖いが、ノロはもっと怖い。

数年前には川崎競馬でも騎手のインフルエンザの集団感染が発生したことがある。このときは開催日程の途中だったにもかかわらず、調整ルーム閉鎖の措置がとられた。学級閉鎖みたいなもの―――。そう言って笑っていられるうちはいい。公正競馬維持のために存在する調整ルームが、競馬開催そのものの維持を危うくすることもある。高知の一件は、その一端を我々に垣間見させた。

 

***** 2017/02/09 *****

 

 

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コメント

いつの日か、「調整ルーム全滅」みたいなニュースがあっても不思議ではないですよねcoldsweats01

投稿: 店主 | 2017年2月10日 (金) 07時17分

ノロウイルスも過去に合ったんですね。しかしノロウイルスでその程度で済んだのなら不幸中の幸い。ノロウイルスの感染力は桁違いですし騎手の方々はレース前に便失禁の恐怖です(輪乗りしたが最後)。

投稿: 馬さん | 2017年2月10日 (金) 01時19分

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