« 肉吸いと南関揚げ | トップページ | 勝つカレーを求めて »

2017年2月18日 (土)

【訃報】ゴールドアリュール

「ゴールドアリュールが死んだらしいですよ」

フェブラリーSを翌日に控えた東京競馬場で、寒風をしのぐように逃げ込んだ地下馬道ですれ違った知人の口から、突然の訃報がもたらされた。一瞬、聞き間違えかと思ったほど。だって、何日か前に今シーズンも普通に種付けしていると聞いたばかりだったから。でも、そうではなかった。18歳と聞けば早い気もするし、そういう歳かとも思う。つまり私自身も歳を取った。

Gold2 

自身がダートGⅠを4勝しているだけでなく、昨年の全日本ダートチャンピオンサイア―でもある。産駒が4歳になった2009年以降、ダート部門のサイアーランキングは②②②②②①②①位。サンデーサイレンスの血をダート界に広げた功労者と言って良い。

Gold7 

だが、そんなゴールドアリュールもデビュー戦は芝だった。なにせデビュー前からダービーを嘱望されたほどの素質馬である。初勝利を挙げた折り返しの新馬戦も芝。ホープフルSでは1番人気に推されている。しかし2勝目が遠い。1勝のまま迎えた皐月賞当日の君子蘭賞(芝・1600m)は除外の恐れがあった。万一除外されればダービーは絶望的。それで仕方なく平場のダート戦を使ったら圧勝である。中1週で端午Sを使ったのも、ダート路線を意識したというよりは、早く、しかも確実に賞金を加算したかったからに過ぎない。あくまでも目標は日本ダービー。なにせ当時のサンデーサイレンス産駒は、芝の中距離でこそ本領発揮だった。

Gold1 

本気でダート路線を極めようとしたのは、次走のジャパンダートダービーから、ここから翌年の帝王賞までダート重賞を7戦してGⅠ4勝を含む5勝。いま思い返せば奇跡のような1年間だった。勝った5戦はすべてワンサイド。2着馬につけた着差を合計すると26馬身半にもなる。平均5馬身以上。ダート適性の高さは疑いようがない。

Gold6 

訃報に触れた今になって、あらためて思う。やはりドバイでの走りを見てみたかった。フェブラリーSを勝って名実ともに日本ダート界のチャンピオンとなり、胸を張ってドバイワールドカップへ向かうことになった矢先にイラク戦争が勃発。航空機が欠航となり、出国直前になって遠征断念を余儀なくされた。「不運」の一言で済ませてしまうには、あまりに切ない。

Gold8 

世界制覇の偉業は彼の遺伝子を受け継ぐ産駒たちに託された。中でも明日のヒヤシンスSに出走するエピカリスに注目。3戦3勝はすべてぶっちぎりで、その着差の合計は28馬身にも及ぶ。父・ゴールドアリュールを彷彿とさせやしないか。レース内容次第ではドバイ遠征が濃厚とされる。仮に勝つにしても勝ちっぷりにも注目したい。お父さんも、きっと空から見守っている。

 

***** 2017/02/18 *****

 

 

|

« 肉吸いと南関揚げ | トップページ | 勝つカレーを求めて »

競馬」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 肉吸いと南関揚げ | トップページ | 勝つカレーを求めて »