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2017年1月 3日 (火)

【スポーツ紙考②】物々交換会

「年の瀬、東京事務所では「ブツブツ交換会」と呼ばれる恒例行事があります―――」

年末に届けられた社台グループの会報誌『Thoroughbred』1月号の編集後記は、そんな書き出しで始まっている。暮れの挨拶回りでのワンシーン。持参した社台グループのカレンダーを先様に渡すと、先方からもカレンダーを頂いてしまうことを指す。

その一文を読んで、少しだけ笑ってしまった。我々にも似たような“儀式”がある。東京シンデレラマイル当日の大井競馬場で、カメラマン同士が持ち寄ったカレンダーを交換し合う。そのイベントのことを、我々も「ブツブツ交換会」と呼んでいるので、つい笑ってしまったのである。

編集後記によれば、かつては社台のカレンダーを受け取ってもらえないこともあったという。今では信じられない。なにせ金を払っても手に入れたいという人もいる人気の品。しかし、天下の社台グループでさえ当時はそういう立場だった。昔から誰からも一目置かれる存在だったわけではない。編集後記ではその頃の苦労を回想している。むろん、今は喜んでカレンダーを受け取ってもらえるという。

Calender 

私のカレンダー配りは今日が最終日だった。親類縁者が集まった身内の新年会で、私が用意しながら配り切れなかったり、いろんな方からいただいたりしたカレンダーをずらりと並べ、気に入った一本を持って帰ってもらうのである。

そこで気になる出来事が起きた。

とあるカレンダーが残ったのである。1本だけではない。しかもそれは私と少なからぬ縁のある某スポーツ紙の競馬カレンダーであり、暮れに私があちこちに配りまくったカレンダーでもあるから内心穏やかではいられない。私の親類縁者であるから競馬好きはゴロゴロいる。なのに競馬のカレンダーが余るとは、いったいどういうことか。

しかし思い当たるフシはある。あれは大晦日のことだったか。とある馬主の家への挨拶に伺うにあたり、いつものようにそのスポーツ紙の競馬カレンダーを持参しようと思ったら、「専門紙のカレンダーの方がいいなぁ」と言われてしまったのである。

ひょっとしたら、そう思っていたのはこの人に限らないのかもしれない。それでちょっと不安になった。私があちこちに配っていたスポーツ紙のカレンダーは、あまり歓迎されていなかった可能性がある。実際、私自身が両者を比べてみても、専門紙に軍配を上げざるを得ない。

それで早くも年末のブツブツ交換会が気になってきた。今年は違うカレンダーにした方がいいだろうか。だが、それではスポーツ紙の斜陽化に私も与することになる。できればそれは避けたい。『Thoroughbred』誌の編集後記には、「カレンダーをみれば、その企業の顧客力が分かる」ともあった。その言葉を噛み締めつつ、このカレンダーと1年を過ごすことにしよう。

 

***** 2017/01/03 *****

 

 

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