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2017年1月12日 (木)

ガッツポーズは美しく安全に

昨日はゴール前のガッツポーズについてアレコレ書いたけど、たとえゴール後であっても騎手のガッツポーズには賛否両論がある。

1985年1月26日に行われた重賞・クイーンCをタカラスチールで優勝した佐藤吉勝騎手は、ゴール直後、左手を高々と上げてガッツポーズを決めた。これが平地での重賞初制覇。しかも単勝1番人気のプレッシャーをはねのけて掴んだ勝利となれば、派手に喜ぶのも無理はない。だが、彼はレース終了後、すぐさま裁決委員に呼ばれる。

審議になったわけではない。ガッツポーズについて注意を受けたのである。

騎手のガッツポーズに関して具体的な規程があるわけではない。だが、勝ち馬の直後には後続馬が殺到している。片手を離した瞬間に馬がヨレたりした場合、事故につながりかねないからガッツポーズなどしてはいけない。そんな注意だったそうだ。今となっては隔世の感がある。

さすがに今ではガッツポーズをしたからといって裁決に呼び出されることもあるまいが、あまり派手にやると負けた騎手、陣営、そしてファンの心証を逆撫でしかねない。昨年のリオ五輪では、卓球の水谷選手のガッツポーズが物議を醸した―――と言うか、妙な人からいちゃもんを付けられた。

Vodka_2 

私個人は騎手のガッツポーズを否定するものではない。それが大舞台であり、多くの人が注目する歴史的瞬間ならなおさら。競馬は人馬が織りなすエンターテインメントである。勝者たる騎手が無表情のままだとしたら、果たしてレースの感動がファンに伝わるだろうか。ライブの感動を伝えるという観点に立てば、ファンを煽るくらいのパフォーマンスがあっても良い。昨日登場いただいた田辺騎手も、水谷選手のガッツポーズに理解を示すコラムを寄せている。

Goldship 

ただし、ジョッキーのガッツポーズは安全であって欲しい。さらに付け加えれば、「サマになってほしい」という個人的な願いもある。そう願うのは、つまり残念ながらそうではない騎手がいることの裏返し。具体的には優勝後に馬上で立ち上がってしまう騎手。写真を撮る立場としても、これはいただけない。フレーム内でのバランスが悪い上、岡部幸雄氏も幾度となく指摘しているように人馬とも危険である。

Cafe 

ともあれ、勝負の世界だから勝って興奮するのは当然。しかも競馬の場合は、その一戦のために何年もの月日と、何人もの人の思いが積み重なっていることもある。騎手のガッツポーズにネガティブな方もいらっしゃると思うが、感情を言葉で表すことのできぬ馬の分も一緒に、騎手が喜びを表現していると思ってどうか大目に見ていただきたい。

 

***** 2017/01/12 *****

 

 

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