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2017年1月23日 (月)

ダービー馬が背負うもの

日曜の中山10R・アレキサンドライトSをディアドムスが勝った。「5頭ものGⅠ優勝馬が出走する」。先週土曜付にそう書いたうちの1頭。全日本2歳優駿以来2年ぶりの勝利は2馬身差の圧勝劇である。厳しいペースと田辺裕信騎手の手綱が絶妙に噛み合った。

Dear 

こうなれば、AJCCのワンアンドオンリーに注目せぬわけにはいくまい。なにせこちらも田辺騎手の手綱である。15連敗中の身とはいえ。絶好調の田辺騎手ならなんとかしてくれるかもしれない。ダービー馬が苦しむ姿を見るのは、正直忍びないのである。

One 

そも、ダービー馬が翌年のAJCCに出てくること自体が珍しい。前回は1999年のスペシャルウィークだった。その前となると1979年のサクラショウリまで遡らなければならない。多くの現役ダービー馬にとって1月は冬休み。しかし、ワンアンドオンリーにとって心強いのは、スペシャルウィークもサクラショウリも勝っていることであろう。18年ぶりにダービー馬がAJCCを勝つシーンを見ることができるだろうか。

しかし、私の目の前で勝ってみせたのは、蛯名正義騎手のタンタアレグリアだった。昨年の天皇賞(春)以来、9か月ぶりのブランクを感じさせぬ完勝である。

Ajcc 

調教師は、AJCCと金鯱賞もしくは阪神大賞典の2戦を叩いて天皇賞を目指すと明言していた。むろん100%の仕上げではない。それでこの勝ちっぷりをどう評価すれば良いのだろう。「思い通りに運んだ珍しいケース」。蛯名騎手はそうコメントしている。これが天皇賞ともなれば、そんなにうまくは運ばない。それがGⅠとGⅡの差。一方で、私はゼーヴィントの末脚に思うほど切れが足りなかったようにも思う。馬はこれで3戦連続の2着。さらに戸崎騎手は今年13度目の2着。こちらは人馬とも何かきっかけが欲しい。

いや、彼らよりもっときっかけを欲しているのは、おそらくワンアンドオンリーの方であろう。5着は目をつぶるほどの敗戦ではないが、ミライヘノツバサやルミナスウォリアーに完敗した事実は残る。

同じ「GⅠ馬」であっても、ディアドムスのように降級の恩恵に与かれる立場でなければ、なりふり構わず勝ちに行くことも許されない。なにせダービー馬。背負っているものが違う。それは分かる。だが、悲しくも4コーナーで予後不良となったシングウィズジョイの最期の姿が、未だに瞼に焼き付いて消えないのである。できることならもう北海道に帰してあげたい。しかし、今となってはそれも許されぬ。引き際を見極めることの難しさを、つくづく感じる。

 

***** 2017/01/23 *****

 

 

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コメント

次はドバイシーマクラシックのようですね。今年は馬券買えちゃいますけど……。どうしましょうcoldsweats01

投稿: 店主 | 2017年1月25日 (水) 08時33分

穴をあけるなら今回だろーと思い、
ワンアンドオンリーから流しました...

もうローカルの重賞 or オープン特別くらいじゃないと買えません。

ここまできたら復活するまで使い続けるでしょうね。

投稿: tsuyoshi | 2017年1月25日 (水) 07時05分

おはようございます。今年もよろしくお願いします。

AJCCで競馬の厳しさを思い直しました。ぼんやり競馬を見ていると大事なことを忘れます。
今週から東京ですね。私にとってはいよいよ2017年の競馬が始まる思いです。

投稿: 店主 | 2017年1月24日 (火) 08時02分

店主様
今晩は。本年も楽しく拝読させて頂いております。
私もシングウィズジョイの悲しい事態が実に残念でなりません。信じたくない4文字をJRAの公式で見た時、関係者の方々の気持ちを察すると胃が痛くなりました。昨年のエリ女で見た同馬の高潔かつ重厚感ある面持ちが何度も脳裏に蘇ります。合掌

週末は知人の八方除けに大国魂神社に行った後に厨さんにお邪魔し、開幕週第一日目の寒さにを和らげる作戦です。では失礼致します。

投稿: すかどん | 2017年1月24日 (火) 01時08分

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