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2016年12月28日 (水)

ラブリーな種牡馬に

ちょうど1週間前の12月21日。有馬記念を4日後に控え、盛り上がりを見せる競馬面の片隅にひっそりと書かれていたとある引退馬の記事を目にして、思わず目を疑った。

なんとラブリーデイが引退だという。

香港カップは4着のあとは三木ホースランドパークで検疫に入っていた。少なくとも、それまでに陣営から引退の「い」の字も発せられてはいなかったはず。むしろ来年の現役続行を示唆するコメントさえ出ていたではないか。

馬体に不安が出たとも考えにくい。ならば、急に良い話が飛び込んできたということか。ともあれ、あの香港カップがラストランとなった日本馬は、モーリス、エイシンヒカリの2頭だけではなかったということになる。そうとわかっていれば、もう少し見方が違ったというファンはゼロではあるまい。ファンの印象に残りにくい現役生活の幕切れ。そんなに熱心に応援していわけではない私でも、どことなくさびしい。

Lovely_2 

それにしても最後まで地味な印象が拭い切れない一頭だった。昨年は中山金杯から始まり、京都記念、鳴尾記念、宝塚記念、京都大賞典、天皇賞(秋)と重賞6勝をマーク。負かした相手も、ロゴタイプ、ハープスター、キズナ、ゴールドシップ、エイシンヒカリと錚々たる顔ぶれが並ぶ。世が世なら年度代表馬に選ばれていたとしてもおかしくない。しかしながら、Lavely(=愛らしい、愛おしい)というその名とは裏腹に、キズナやゴールドシップのように熱狂的な寵愛を受けることは、ついになかった。

今年は一転して6戦未勝利。つくづく引退のタイミングを見極めるのは難しい。尻すぼみの引退になってしまった感は否めないが、オファーがあっただけでもヨシとしよう。入厩先となるブリーダーズスタリオンステーションは、もとからいたローズキングダムに加え、この夏に引退したリオンディーズが仲間入りしたかと思ったら、つい先日は社台スタリオンからベルシャザールが移動してきたばかりだという。そこにラブリーデイが加わって、キングカメハメハ系種牡馬が一気に4頭の大所帯となった。それだけニーズがあるということ。ラブリーデイの母の父はダンスインザダークだから、サンデーサイレンスの3×4をつくりやすいというメリットもある。

やはり先日引退が決まったホッコータルマエは、新冠の優駿スタリオンステーションに入厩するが、ここでも今年からタイセイレジェンドとトゥザワールドが新種牡馬として活躍していた。さらに、社台スタリオンステーションにはロードカナロアとルーラーシップの2トップに加え、ドゥラメンテが満を持してスタッドインする。来春の新種牡馬は「キングカメハメハ系」が話題のひとつとなることは、間違いあるまい。

この春、ロードカナロアとルーラーシップが種付けした牝馬は2頭合わせて500頭を超えた。キングカメハメハ系種牡馬のニーズは年を追うごとに強まっている。もちろんお父さんのキングカメハメハ本人もまだまだ健在。ラブリーデイのライバルは多いが、生産者の皆さんから愛される種牡馬になってほしい。

 

***** 2016/12/28 *****

 

 

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