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2016年12月 9日 (金)

チャンピオンジョッキー

師走の声を聞いて気になるのは年賀状の準備や年度代表馬の行方だけではない。JRAのリーディングジョッキー争いもいよいよ佳境に突入。現時点で首位に立つのは3年連続リーディングを狙う戸崎圭太騎手で173勝。初のリーディングを目指すクリストフ・ルメール騎手が169勝でそれを追う。残りは7日間もあるから、4勝差など無きに等しい。決着は最終日までもつれるだろう。

Torowa 

実は年明けのJRA賞で表彰される「最多勝利騎手賞」は、リーディングジョッキーとは別のタイトル。こちらはJRAでの勝利数に加え、JRA所属場で挙げた地方や海外の勝ち星を加えた数字で争う。ルメール騎手は先日の船橋クイーン賞を勝って172勝としたが、それでも首位の戸崎騎手は181勝だから、その差は9もある。こちらはもはや大勢が決したか。ただ、あらゆる騎手が目指すのはあくまでもリーディング首位の座。すなわち「チャンピオンジョッキー」の称号である。

それにしても今年のリーディング争いはレベルが高い。戸崎騎手の173勝にせよ、ルメール騎手の169勝にせよ、例年ならじゅうぶんリーディングジョッキーに手が届く数字だ。どちらが勝つにせよ、過去10年の最多勝利数を上回ることは間違いない。

【過去10年のリーディング1位・2位】

 2015年 131(戸崎) 121(福永)
 2014年 146(戸崎) 136(岩田)
 2013年 131(福永) 120(川田)
 2012年 131(浜中) 123(蛯名)
 2011年 133(福永) 131(岩田)
 2010年 120(横山) 118(内田)
 2009年 146(内田) 140(武豊)
 2008年 143(武豊) 123(内田)
 2007年 156(武豊) 145(岩田)
 2006年 178(武豊) 127(藤田)

ルメール騎手が母国フランスでもチャンピオンジョッキーの座についたことがないと聞けば、意外に思われるだろうか。そういう意味では今年はチャンス。夏場には戸崎騎手から20勝以上の差をつけられていたはずなのに、いつの間にか射程圏内にまで忍び寄っていた。11月6日の東京競馬場では1日8勝の離れ業を演じている。実は勝率で比較すれば戸崎騎手0.193に対し、ルメール騎手は0.232。最終的に勝敗を分けるのは、騎乗数かもしれない。

逆に戸崎騎手がこのまま逃げ切れば、3年連続のリーディング獲得。去年は、ルメール騎手やデムーロ騎手が春からのJRA参戦だったことに助けられたとする声もあったが、今年は堂々と1年間勝負しての数字だから自慢していい。そうなると最終的な勝利数も気になってくる。200勝の大台に乗せるには、あと7日間で27勝が必要だが……うーむ、ちょっと厳しいですかね。そう思うと、武豊騎手が2005年に達成した212勝の大記録は、つくづくすごい。

Keita 

ただ、戸崎騎手にしても固め打ちができないわけではない。思い出されるのは一昨年の有馬記念当日。あと1勝すればリーディングジョッキー確定という震えるシチュエーションで、なんと騎乗機会5連勝の離れ業である。チャンピオンジョッキーを争うような人は、やはりどこか常人離れしている。さあ、今年のJRA競馬も残り3週。名手たちの卓越した手綱捌きにも注目だ。

 

***** 2016/12/09 *****

 

 

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コメント

先を争って彼に乗ってもらっていた人たちは、どう思っているんでしょうね?gawk

投稿: 店主 | 2016年12月11日 (日) 20時23分

この順位を見ると岩田騎手の不調ぶりが伺えますね。
やっぱり栗東に年下のルメール、デムーロ、川田、福永、浜中っていると。そう簡単に有力馬回ってきませんもんね。

投稿: tsuyoshi | 2016年12月11日 (日) 06時22分

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