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2016年12月12日 (月)

記録にも、記憶にも

中山、中京、阪神のJRA3場に加え、水沢、金沢、高知の地方3場。さらに香港では日本馬が大挙出走と、昨日ほどネットによる馬券発売が盛り上がった日はおそらくあるまい。ネット投票をされる方は、重賞8鞍、うちGⅠが5鞍という豪華ラインナップの1日を楽しまれていたというのに、私が向かった先はこちら。

Wins 

ウインズ渋谷ですね。阪神JFとカペラSの馬券を慎ましく買って、この日の投票は終了。もし香港カップの馬券売ってたとしても、ラブリーデイ本命の私はどうせ当たらなかったのだから、ヨシとしよう。ただ、わざわざ場外にやって来たのはわけがある。毎年恒例となったカレンダーの配布日だったんですよ、昨日が。それ欲しさに、北風吹きすさぶ中、のこのこと渋谷までやってきたわけだ。

Calender 

もらったカレンダーをさっそくパラパラめくってみる。今年のコンセプトは「記録にも記憶にも残るGⅠレース」というものらしい。そのラインナップはというと。

 1月 ジェンティルドンナ(牝馬年間獲得賞金)
 2月 オルフェーヴル(3歳時年間獲得賞金)
 3月 テイエムオペラオー(年間獲得賞金)
 4月 アパパネ/サンテミリオン(GⅠでの1着同着)
 5月 シンボリルドルフ(GⅠ最多勝利)
 6月 ウオッカ(牝馬GⅠ最多勝利)
 7月 ディープインパクト(GⅠ単勝支持率)
 8月 カンパニー(最高齢GⅠ勝利)
 9月 クロフネ(芝とダートでG1制覇)
 10月 タップダンスシチー(GⅠ最大着差)
 11月 ブエナビスタ(牝馬生涯獲得賞金)
 12月 オグリキャップ(GⅠ最多連続出走)

錚々たる顔ぶれには違いないが、よく見るとやたらと「獲得賞金」にまつわる記録が多い。中でもオルフェーヴルの「3歳時」という縛りには、ちょっと無理がありやしないか。どうしてもオルフェーヴルをラインナップに加えたくて、無理やりひねり出した感がありあり。同じことはオグリキャップにも言える。両馬とも「記録より記憶に残る馬」の典型だったわけだから、担当者もきっと苦労されたことだろう。

そもそも「獲得賞金」という物差しはファンの目線から見えにくい。それならテイエムオペラオーは「史上初めて天皇賞、ジャパンC、有馬記念を完全制覇」や「史上初の天皇賞3連覇」など、賞金以外の記録もたくさん持っている。

Tm 

そんなことを考えながらカレンダーを眺めていると、「あれ? あの馬は?」という馬の存在が気になってきた。

まっ先に思い浮かんだのは、GⅠ最高体重優勝のヒシアケボノだが、上記の12頭を差し置いてこれをねじ込むには相当の勇気が必要であろう。ならばGⅠ史上最高配当3連単2070万5810円を記録した、2015年ヴィクトリアマイルのストレイトガールはどうだろう。馬券の記録はファンの目線にも近い。しかもストレイトガールは、牝馬の最高齢GⅠ勝利という記録も併せ持つ。

普通に考えれば、中363日という休養明けGⅠ優勝の最長記録を持つトウカイテイオーこそ、「記録にも記憶にも残る」に相応しいはず。だが、のちに別の意味で記憶に残る出来事が起きてしまったことは、彼(もちろん馬)にとって不運と言うほかはない。日本競馬史上最多となる19万6517人の観客を集めたダービーを逃げ切ったアイネスフウジンにしても、馬とは無関係なところでネガティヴなイメージがついてしまった。

このカレンダーに選ばれることは難しいだろうが、史上初の芦毛のダービー馬・ウイナーズサークルと、地方馬として史上初めてJRAのGⅠを制したメイセイオペラを個人的には挙げておきたい。両馬とも今年訃報が伝えられたばかり。「記録にも記憶にも」というくくりでも、その思いは人それぞれ。つまり12ヶ月ではとても足りないということであろう。

 

***** 2016/12/12 *****

 

 

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