« 障害の不思議 | トップページ | 街角のカジノ »

2016年12月21日 (水)

統合型リゾートはどこに

カジノを含む統合型リゾート施設(IR)整備推進法案の修正案が15日未明の衆院本会議で自民党や日本維新の会などの賛成多数で可決、成立した。

日本維新の会は、夢洲(ゆめしま)へのカジノ誘致策を進める大阪府の松井一郎知事が代表を務めている。「夢洲カジノ構想」は、かつて橋下徹氏が大阪府知事に当選して以来、一貫して訴え続けてきた。いわば日本維新の会の悲願だ。

夢洲は大阪湾に浮かぶ人工島で、その広大な土地に住民はいない。

大阪市の第3セクタービル「大阪ワールドトレードセンター(WTC)」への大阪府庁舎移転を後押しするための議論の中で、「コンベンション機能を強化するには、カジノが重要な視点になる」と、橋下氏自らが提案したのがその発端だったはず。だから、国際会議場や高級ホテル、そしてカジノを含む「統合型リゾート」なのである。

それ以前にも、大阪では経営難に悩む関西国際空港が集客のためにカジノ誘致を真剣に検討したことがあった。さすがに無理と分かって、巨大パチンコセンターや場外馬券売り場の誘致に方針転換したが、「イメージダウンに繋がりかねない」として、最終的には英会話教室などに落ち着いたという経緯がある。集客という視点だけでは、カジノもパチンコも英会話教室も同じということか。

ただ、欧米においては都市部にカジノがある例というのは、実はほとんどない。ニューヨークでもパリでも、カジノがあるのは100キロ以上離れた郊外だし、ハンブルグやモスクワの市内にあった巨大カジノはことごとく閉鎖された。唯一の例外はロンドンだが、この国のカジノはソシアルクラブであるから多少毛色が異なる。

そんな欧米とは違って、アジア各国の大都市にはカジノがある。だが、それは外国人旅行者専用であることが多い。なぜか。そのような国においては、カジノの目的が外貨獲得にあるためだ。橋下氏は「高所得者に遊んでいただき、そのお金を中低所得者にまわしたい」として、その目的を国内の所得再配分に据えていたはず。両者の見据える目的は一致しない。

Casino 

果たして夢洲にカジノは実現するか。仮に実現したとして、成功に導くことができるのか。競馬にまったく縁のないの話とも言い切れぬ。今後の議論から目が離せない。

(明日付に続く)

 

***** 2016/12/21 *****

 

 

|

« 障害の不思議 | トップページ | 街角のカジノ »

競馬」カテゴリの記事

コメント

ラスベガス行った時、カジノでレース映像みれましたし、
その施設の一角で馬券も買えれば良いのではと思っています。

出来てもすごくお金すりそうなので僕は行きませんけど(笑)

投稿: tsuyoshi | 2016年12月22日 (木) 07時32分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 障害の不思議 | トップページ | 街角のカジノ »