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2016年11月 2日 (水)

レース選択の謎

アルゼンチン共和国杯の登録を見て驚いたという方は多いのではあるまいか。そう、ダービー馬・ワンアンドオンリーの登録である。ブログのタイトルにその写真を使っている身としても、「まさか」の思いを禁じ得ない。

Oneandonly 

アルゼンチン共和国杯は今年で54回を迎える歴史と伝統の重賞レース。過去の優勝馬にはスピードシンボリやメジロアサマと言ったレジェンドの名も並ぶ。ゆえにクラシックホースの出走自体も珍しいことではない。実際、菊花賞馬・ミナガワマンナが連覇を果たしている。だが、そこはあくまでハンデ戦。世代の頂点を極めたダービー馬の出走馬となると、少なくとも私の記憶にはない。

しかも今週の重賞には、他にも気になる登録馬がいるのである。まずは土曜の京王杯2歳Sに登録してきたレーヌミノル。その名前から牡馬かと思えばそうではない。立派な牝馬。しかも関西馬である。そこが分からない。芝1400mの重賞なら同じ日にファンタジーSがあるではないか。なぜわざわざ輸送をしてまで牡馬相手の一戦を選んだのか。来春のNHK杯を意識してのことかもしれないし、敢えて厳しいレースを経験させたいのかもしれないし、ただ単にGⅡの方が賞金が高いからかもしれない。いずれにせよ、京王杯2歳Sに関西所属の牝馬が出走すれば、2003年のダンツアイリッシュ以来13年ぶりのこととなる。

気になるもう一頭は逆のパターン。ファンタジーSに登録したブラックオニキスは関東所属の小柄な牝馬。クローバー賞を勝ち、札幌2歳Sでも2着と好走した。それならマイルのアルテミスSあたりを使うのかと思っていたら、わざわざ関西に遠征して1400m戦を使うという。

関東所属の牝馬がファンタジーSを使うケースは少ない。なぜか。ファンタジーSを使う馬の大半は阪神JFを目標に据えているのだから、短期間の間に2度の長距離輸送を強いられる。そもそもアルテミスSが創設されたのは、そんな経緯もあってのこと。410キロにも満たない馬体のブラックオニキスには酷なシチュエーションに思えなくもない。あるいは、そのまま栗東に入って阪神JFに備えるのだろうか。それなら分かるが。

馬の調子、相手関係、コース、賞金、騎手の都合に馬主の都合……等々。競馬におけるレース選択は、私よりも競馬に詳しいプロたちが様々な要素を考慮した上で決定する。もちろん外野がとやかく言う問題ではない。だが、それを探ることはファンの楽しみのひとつ。それが馬券に繋がることもある。

だから改めて調べてみた。アルゼンチン共和国杯にダービー馬が出走ことは過去に1度だけある。記念すべき第1回目のことで、出走したダービー馬はフエアーウイン。ハンデ57キロで結果は3着だった。これだけ書くと好走のようにも聞こえるが、2着馬からは6馬身離されていた上、4着との差は1馬身半。ちなみに、このレースは4頭立て(6頭立てのところ2頭が取消)だったから、あやうくしんがり負けを喫するところだった。

54年を経た今年、果たしてワンアンドオンリーはどういう競馬をするだろうか。まがりなりにもダービー馬である。天皇賞を捨て、敢えてここを選んだ理由も、必ずあるはず。出てくる以上は能力全開を期待したい。

 

***** 2016/11/02 *****

 

 

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