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2016年11月 6日 (日)

溢れるタコ愛

この秋から東京競馬場スタンド4Fで営業を開始した『築地銀だこハイボール酒場』は、今日もなかなかの盛況ぶり。以前この場所で営業していた『むぎんぼう(夢吟坊)』贔屓だった私としては心中複雑だが、たしかに銀だこのたこ焼きは美味しいですからね。こればかりは仕方ない。

Gindako 

その『夢吟坊』の三宿本店には、珍しい「たこ天うどん」がメニューに掲載されている。いつもはゴボウたっぷりのかき揚げうどんを頼むのだが、タコ繋がりに縁を感じて先日初めてオーダーしてみた。

欧米人はタコのことを「デビル・フィッシュ(悪魔の魚)」と呼んで忌み嫌い、イタリア、ギリシア、スペインなど地中海沿岸のごく一部を除いて、決してタコを食べようとはしない。それに比べて日本人の“タコ愛”は筋金入りだ。なにせ石器時代の遺跡からタコツボが発見されたほど。煮ても焼いても、もちろん揚げても美味しい。

たこ天うどんが運ばれてきた。

Udon1 

温かいうどんと、5ミリほどに削ぎ切りされたタコの身を揚げた天ぷらが別皿に添えられている。堅過ぎず、かといって歯応えを失ったわけでもなく、官能的とも言える絶妙な柔らかさを残したタコは噛むほどに甘い。この店独特の昆布ダシをたっぷり吸った衣との組み合わせも抜群。もうこれだけで良い。なのに、そこにふんわりとした喉越しのうどんまでついてくるではないか。これに匹敵する愉悦を探せと言われても、なかなか思い浮かぶものではない。―――なんて、多少大袈裟だけど、まあ美味いことには間違いない。

Udon2 

蛸薬師、蛸地蔵などがある関西では、タコは信仰の対象にもなってきた。もちろん以前にも書いたように、「多幸」に繋がる縁起物でもある。それなら競馬場のたこ焼きが人気を集めるのも当然か。ここぞというところで無意識にタコにすがるのは、日本人のDNAに刻まれた“タコ愛”の為せる業であろう。

Takomeshi 

門別の『いずみ食堂』では、名物のそばに加えてご覧の「たこ飯」も大人気。かつては門別競馬場の限定メニューだったが、最近では本店の方でないと食べられないらしい。使われているのは地元産の水だこ。大きなものは3mにもなるらしいが、かといって大味ということはなく、むしろ味は繊細だ。私も本店を訪れると、そばと一緒についついオーダーしてしまう。こうしてまた少しずつ太っていくのである。

 

***** 2016/11/06 *****

 

 

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