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2016年10月16日 (日)

金曜日のジレンマ

おとといの金曜日のこと。明るいうちから大井競馬場に足を運んだ。上空は絵に描いたような秋の空。ナイターの季節もそろそろ終わりですね。

Sky 

ただし、この日は大井のレースが目的ではない。目の前のレースは眺める程度に留めて、私がやってきたのはこちらのモニタ。

Monitor 

歴史と伝統を誇る笠松の重賞・岐阜金賞は、東海地区3歳3冠路線の最後の1冠。JRAで言えば菊花賞ということになる。過去の優勝馬にはミツアキサイレンスやオオエライジンなど全国レベルの強豪も名を連ねると思えば、やはり馬券を買って参加したいもの。しかし、今日は金曜日だからIPATの地方発売は行われない。となれば、こうして大井までやって来るしかないのである。

そういう客が多いのか、モニタの下には意外に大勢の人垣ができている。ジャパンダートダービーや黒潮盃のような交流レースが普通になり、聞いたことがある馬が出走しているせいもあるのだろう。私も、JDDに遠征してきたキタノアドラーブルを買ってみたが、エイシンニシパの強さには歯が立たなかった。

この日は園田でも重賞が行われた。今年56回目を迎える姫山菊花賞は、その名の通りJRAで言えば菊花賞……ではない。古馬の地方交流戦。地元馬7頭に加え、笠松から3頭、名古屋から1頭、船橋からも京浜盃馬オウマタイムが出走して、総勢12頭が1700mを競う。私が買ったのは笠松のディーセントワーク。ジョッキーは名古屋の岡部誠騎手である。ディーセントワークはJRA時代に園田に遠征して、8馬身差の圧勝を収めた。それをみんな知らないんだな。単勝は21倍もつくゾ。へっへっへ……。

Baken 

なんてほくそ笑みながら眺めたレースは地元園田のサウスウインドが逃げ切ってしまった。鞍上は高知の赤岡修次騎手。よほど余裕の勝利だったのか、来月の名古屋の東海菊花賞を使って、年明けは川崎の報知オールスターカップというローテーションまで発表された。

こうして書いてみて、あらためて思う。かつてに比べて、地方競馬間の垣根は格段に低くなった。馬は適鞍を求めて全国各地を転戦し、騎手もムチ一本で全国を飛び回り、我々は大井にいながら他地区の馬券を買って、その映像を見ることができる。もはや目の前のレースだけに汲々とする時代ではない。

むろんIPAT会員なら大井に来る必要さえないのだが、金曜日に限ってはそうもいかない現実がある。JRAの事情で、金曜日にIPATの地方発売が実施されることはない。その縛りが、金曜に重賞を開催することの多い笠松や園田を悩ませる。

実は同じ悩みを、ここ大井も抱えているのである。来年のJBCが大井で実施されることは今年の2月に発表済み。例年ならそのタイミングで日程も発表となるはずのに、来年の日程はいまだに発表が無い。なぜか。有力候補日の11月3日が来年は金曜日にあたるのである。金曜日ではIPATによる発売は期待できない。だからと言って、水曜あたりのナイターにすると今度は各地の競馬場での場外発売に支障をきたす恐れがある。いやはや困った。

個人的にはJRAが福島&京都、福島&東京、東京&京都の3日間開催としてIPAT発売とすればよいと思うのだけど、それにしたところで各方面との調整は必要だ。11月の1週目はJRAも何かと忙しい時季でもある。金曜日の重賞を楽しみながら、金曜日のジレンマを思った。

 

***** 2016/10/16 *****

 

 

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コメント

そのせいでナイター開催の予定が昼間(薄暮でしたが)開催に変更になって、我々もぶーぶー文句言った覚えがありますcoldsweats01
当日は雨で入りが悪かったこともありますが、JRAウインズとのカップリング実験という視点では失敗でしょう。今回はIPATと組むかどうか、という視点になると思います。
大井にしても、喜んで来年のJBC開催に手を挙げたわけではありませんから、大きなアクションはとらないかもしれませんね。

投稿: 店主 | 2016年10月17日 (月) 08時27分

初期のころの大井JBCで中央が福島開催を組んでのWINS(限られた場所でしたが)発売が話題となりましたが、条件戦と未勝利戦を揃えた福島開催に惨敗しましたね。

投稿: プレチケ | 2016年10月17日 (月) 07時07分

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