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2016年10月11日 (火)

そしてレジェンドへ

先週土曜のサウジアラビアロイヤルカップは、柴田善臣騎手のブレスジャーニーがダンビュライトを差し切ってゴール。馬はもちろん、管理する本間調教師にとっても、これが嬉しい初タイトルとなった。

Royalcup 

一部ではブレスジャーニーの出身牧場が話題となったが、そんなものは社会面に任せておけばいい。競馬面で扱う必要はない。競馬面で伝えられるべきは善臣騎手の手綱捌きである。道中は離れた7番手。雨上がりの渋った馬場(発表は稍重)を思えば「ちょっと後ろ過ぎでは?」とやきもきさせたが、外野の心配をよそに、直線では見事に弾けてみせた。新馬戦から手綱を取り続けて3戦目。すっかり手の内に入れているのであろう。7月に50歳になったばかりのベテランは、「60歳まで頑張っちゃおっか!」とおどけてみせた。

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岡部幸雄 54歳1か月 ステイヤーズS(ホットシークレット)
増沢末夫 53歳11か月 セントライト記念(ストロングカイザー)
安藤勝己 52歳5か月 キーンランドC(パドトロワ)
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50代でJRAの平地重賞を勝った騎手は過去に3人しかいない。しかも、その3人ともが日本競馬史に名を残すレジェンド。50歳を迎えてなお現役ジョッキーを続け、しかも重賞レースを勝利するというのは、これまでなら極めて稀な出来事だった。

だが、時代は変わりつつある。

なぜそう言えるのか。JRAの騎手ランキングを見て欲しい。6位・内田博幸(46歳)、8位・武豊(47歳)、9位・蛯名正義(47歳)。若手、あるいは中堅だと思って応援してきた彼らにも、気づけば50歳の大台が近づいているのである。私もトシをとるわけだ。

加えて横山典弘(19位・48歳)、小牧太(26位・48歳)らも健在。勝ち星は減らしても、こと重賞となれば存在感を感じさせる。野球やサッカーで48歳の現役選手は、その存在だけでレジェンド足り得るが、少なくともジョッキー界ではもはや珍しいことではない。彼らはまだまだ第一線で活躍する。数年後には50代の重賞勝利記録は次々と塗り替えられるに違いない。

先日のオータムセールでは「武豊は60歳を超えても乗ってんじゃないの?」という話題も出た。そうなってこそ本物のレジェンドである。本人が狙っているかどうかはともかく、今は引退のことなど微塵も考えてはいまい。昨日の京都大賞典の騎乗ぶりも見事だった。驚くべきことだが、いまだ進化を続けているように思えてならない。

そういう意味では、南関東には本当のレジェンドがいる。石崎隆之騎手と的場文男騎手。ともに60歳。彼らからすれば47、8歳の騎手など、まだまだ若造であろう。そんな二人の対決が、明日の東京記念で実現する運びとなった。これは見逃せまい。もしワンツーフィニッシュなんてことになれば、我が国競馬史に残る歴史的な出来事だ。

 

***** 2016/10/11 *****

 

 

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