« あれから25年 | トップページ | 男と女の戸塚記念 »

2016年9月11日 (日)

季節はずれの鯉のぼり

7月3日の福島競馬場でのこと。この日行われたラジオNIKKEI賞での私の注目馬は、ダイワメジャー産駒のカープストリーマーだった。

Fukushima 

ニュージーランドトロフィーで11着に敗れて以来、3か月の休み明け。中谷雄太騎手騎乗でハンデは53キロ。とりたてて買える材料はない。実際、単勝オッズは14番人気に留まっている。だが、この前日の時点で、プロ野球ペナントレースは広島カープが2位に9.5ゲーム差の独走状態であった。この勢いに乗らぬ手はあるまい。ちなみにカープストリーマーとは「鯉のぼり」を意味する。

プロ野球のチーム名に似通った名前を持つ活躍馬はいっぱいいる。セ・リーグで思いつくまま挙げてみると、天皇賞馬スリージャイアンツを筆頭に、皐月賞2着のタイガーカフェや、ダービー2着のサニースワロー。今日のセントウルSで5着だったスノードラゴンも高松宮記念を勝ったGⅠ馬だ。「ベイスター」と名のつく馬で活躍馬はまだいないけど、昔のチーム名を許してもられば、真っ先にホエールキャプチャの名前が頭に浮かぶ。チーム名にせよ馬名にせよ、「強さ」をイメージしたネーミングであることは変わりない。タイガーやドラゴンの名を持つ活躍馬は他にもたくさんいるはずだ。

ところが「カープ」と名のつく活躍馬を探すのは難しい。実は、ズバリそのもの「カープ」という競走馬も過去にはいた。タヤスツヨシ産駒の牡馬で、栗東・目野厩舎から2009年にデビューを果たしたが、JRA所属としては未勝利に終わっている。ちなみに2009年の広島カープの成績は5位。今年デビューだったら、あるいは違った結果になっていたのだろうか。

むろん名前が似通っているからと言って、野球と競馬の結果がリンクするはずもない。そもそもスリージャイアンツという馬名にしても読売巨人軍とは無関係。オーナーブリーダーの西川幸男氏に加え、「インター」の冠名でお馴染みの松岡正雄氏と「コクサイ」の芦部照仁氏。大物馬主3名の共同所有だったから「スリージャイアンツ(3人の巨人)」である。

ちなみに、そのスリージャイアンツが秋の天皇賞を勝った1979年、プロ野球の読売ジャイアンツは5位に終わった。当時の長嶋監督は伊東で秋季キャンプを張り、若手の底上げを図る。これがいわゆる「地獄の伊東キャンプ」。一方この年、広島カープは記念すべき初優勝を果たしている。「江夏の21球」と呼ばれる名勝負の末に日本シリーズをも制し、大阪球場には歓喜の鯉のぼりが舞った。

Carp 

そんなことを思い出しつつ注目したラジオNIKKEI賞のカープストリーマーは、なんと大差のシンガリ負け。思わず故障を疑ったが、何事もなかったように検量に戻ってきた。どうやら気性の悪さが出てしまった模様。いやそれ以前に、7月は鯉のぼりの季節に遅すぎたのかもしれない。

それでも、季節はずれの鯉のぼりに期待してみたい思いは今なお残る。カープストリーマーは今月末の甲南特別で戦線に復帰するとのこと。25年ぶりのセ・リーグ優勝を決めた広島カープの、その疾風怒涛の勢いにあやかりたい。

 

***** 2016/09/11 *****

 

 

|

« あれから25年 | トップページ | 男と女の戸塚記念 »

競馬」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« あれから25年 | トップページ | 男と女の戸塚記念 »