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2016年9月 3日 (土)

ホシホマレのオークス

リオ五輪は既に幕を閉じたが、北京五輪に対してのドーピング再検査によるメダル剥奪騒動は、ここへきてむしろ激しさを増した感がある。一昨日も北京の女子円盤投げで銀メダルを獲得したヤレリス・バリオス選手を含む2人の違反が判明。IOCは両選手の失格処分を発表した。その前日 にも6人の失格が発表されたばかり。先月からいったい何人の選手が失格となったのだろうか。もはや数えてもいられない。

そういえば、北京の陸上男子400mリレーで優勝したジャマイカチームのネスタ・カーター選手が、6月頃に実施された再検査で薬物陽性反応を示した問題は、その後どうなったのだろう? 仮に失格となればジャマイカチームの金メダルは剥奪されるから、同じリレーチームだったウサイン・ボルト選手の「3連続3冠」の偉業は消えるし、その北京で3位だった日本のリレーチームは順位がひとつ繰り上がって、銀メダルを獲得することになる。そうなるとリオの感動も薄らいじゃいますよね。

五輪であれ、競馬であれ、失格による着順変更は興ざめだ。金メダリストや優勝馬が変わるとなればなおさらである。

1939年に行われた第2回オークスの公式記録には、優勝馬ホシホマレの勝ちタイムが記載されていない。なぜか。実際の1位入線はヒサヨシである。ホシホマレは「大差」の2着だった。しかしレース後にヒサヨシから禁止薬物の反応が出たことから、後日ヒサヨシは失格処分となる。結果、大差で敗れたはずのホシホマレが、繰り上がりで優勝馬となったからだ。

Oaks 

当時3歳秋の阪神2700mで行われていたオークスに、今日のような重みがはなかった。そのせいもあってか、この第2回オークスのレベルは語り草になっている。繰り上がりで優勝を拾ったホシホマレの成績は、オークス出走時点で11戦1勝。それも10連敗中である。それでも2番人気に押されたのだから、他は推して知るべし。晴れてオークス馬となったホシホマレがその後21連敗と勝てなかったのも、そんな事情を知れば納得がいく。18連敗目となった福島での一戦では、ついに単勝無投票という事態を招いた。クラシックホースの単勝が1枚も売れなかったことなど、後にも先にも例がない。繰り上がり優勝の悲哀が垣間見える。

ところで、8年も前に行われた五輪とはいえ、いったん失格が確定すれば、獲得したメダルは返還しなければならない。もちろん「メダリスト」の称号も失う。競馬とて同じこと。禁止薬物のようにレースから数日が経ってから失格の処分が下された場合でも、馬主は受け取った賞金や賞品を主催者にお返ししなければならない。

それにしても、現金ならともかく、賞品が食べ物だったりした場合はどうするんだろ? 「A5ランク和牛ステーキ肉10キロ」みたいな賞品もありますからね。「もう食べちゃったよ!」では済まされまい。ちなみに、馬券を購入したファンが払戻金の返還を求められることはないので、ご安心を。

 

***** 2016/09/03 *****

 

 

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