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2016年9月25日 (日)

秋の長雨

昨日は久しぶりに中山競馬場を訪れた。スタンドから見渡すと、向こう正面が靄で霞んで見える。しばらく来ない間に中山はそうなった……ワケがない。それだけ湿度が高いということであろう。鉛色の空からは今にも雨が落ちてきそうだ。

Gate 

ここのところ関東はぐずついた天気が続いている。いわゆる秋の長雨。だが、ここまで律儀に降られると、季節ものだとはいえ腹立たしい。今週、雨粒が落ちてこなかったのは水曜日だけ。その水曜日にしてもピーカンだったわけではない。彼岸は過ぎた。天高く澄みきった「秋晴れ」はまだか。

中山の芝は稍重。ダートは重。そうはいっても、普段の「稍重」「重」と全く同じとは考えにくい。なにせこの一週間で中山競馬場では210ミリの降水があった。普通は雨さえ上がれば、ダートの表面だけは白っぽく乾くもの。なのにダートは真っ黒。たったいま水を撒いたかのようではないか。

そんなダートコースで3歳未勝利戦が行われた。ダート1200mに16頭。いわゆるスーパー未勝利戦であるから、どの馬もあとが無い。ラストチャンスにかける各馬の緊張感が、ガラスを通してスタンドの中まで漂ってくる。

その緊張感のせいか、スタートから激しい先行争いが繰り広げられた。前半3ハロンのラップは33秒9。これでは前は持つまい。案の定、直線で先行勢は失速。道中は後方に控えていたセシャルマンが、大外を切り裂くように伸びて差し切ってみせた。あまりに鮮やかな勝ちっぷりに、これが未勝利戦であることを忘れそうになる。

4r 

ダート1200mの未勝利戦で、ここまできれいに追い込みが決まることは珍しい。しかも馬場発表は「重」。速いダートは先行有利のはず。それなのに、昨日中山で行われた5鞍のダート戦では、いずれも差し・追込馬が勝利を収めた。

道悪だからと、みな先を急ぎたがるのは仕方ない。にしても、7Rの500万条件戦で計時された前半3ハロンの33秒3はちと早過ぎないか。だってスプリンターズSより速いんですよ(笑) そもそも、下級条件でこんな時計が出ること自体信じられない。ついつい能力以上のペースで飛ばしてしまうような、そんな不思議な馬場状態を、210ミリもの記録的な大雨が作り出したのではないか。つまり、そういうことを言いたいのである。

一晩経った今日もダートは「重」発表のままだった。しかし、昨日とは打って変わって、2頭の逃げ切りを含めてダートはことごとく先行馬が勝利したのである。不思議な馬場状態は昨日一日限りだったのかもしれない。秋の長雨は時に競走馬の一生をも左右する。だが、それも含めて競馬である。残された3歳未勝利は最終週の東西合せて4鞍。ラストチャンスを掴み、天高く馬肥ゆる本格的な秋を迎えたい。

 

***** 2016/09/25 *****

 

 

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