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2016年9月 8日 (木)

ミストを浴びながら

船橋競馬場のパドックにこんなものが設置されている。

Fan 

扇風機?

Mist2 

いや、これは扇風機には違いないのだが、厳密には風に載せて微細な水の粒を噴射する「ミスト扇風機」。水が蒸発するときに周囲の熱を奪う気化熱の原理を利用して、通常の扇風機やエアコンでは得られない「自然な涼しさ」を実現することができる―――らしい。

夏の暑さ対策としてミスト装置を設置する厩舎は増加傾向にある。ちょっと前はエアコン完備の厩舎が話題になったが、昨今の電力事情がそれを許さなくなった。JRAではトレセン全体の消費電力量を制限しており、各厩舎の馬房全てにエアコンを設置することは難しい。エアコンの人工的な涼しさで、かえって馬が体調を崩すことを危惧する調教師もいる。そこで注目を集めたのがミスト装置というわけだ。

ミスト導入厩舎のスタッフに聞くと、立地的に風通しが良く、天井の高い建物ではミストの効果が高いという。逆に風通しに難があると、「むしろ蒸し暑く感じることもある」との声も。そもそも今日のように湿度が高い日は、気化熱の効果が期待できない。

ミスト扇風機には気温を2~3度下げる効果があるそうだが、少なくとも扇風機の真裏に立つ私に涼しさは感じられない。そこで、こっそり内側に回ってミストを浴びてみると、なるほど確かに涼く感じる。不思議と濡れるような感触もない。まあ、これはあくまでパドックを周回する馬と、そして厩務員を冷やすためのものであろう。

なにせ真夏のパドックは灼熱地獄。日中ともなればパドック内の気温は軽く40度を超える。日陰に入ることも許されず、人も馬も15分間歩き続けなければならない。

実際、パドックの裏側では熱中症騒ぎが頻繁に起きている。人が倒れるくらいだから、人より暑さに弱い馬が例外でいられるわけがない。レース前から炎天下にさらされて疲弊した馬同士で夏の競馬は行われている。「夏負けの馬を見抜け」は夏の馬券作戦の常套だが、全能力を発揮できないレース施行のシステムが、競馬の前提としてそもそもおかしい。

Fan2 

夏場に限って、パドックの周回時間を短縮させることはできないものだろうか。日本のパドック周回は海外に比べて長過ぎる。さもなくば、2台程度でお茶を濁すのではなく、ミスト扇風機をパドックに20台くらい設置するくらいの本気度が必要だろう。できることなら、そのうちの5台くらいは客席に向けてほしいところだ。

 

***** 2016/09/08 *****

 

 

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