« 二強のオールカマー | トップページ | 秋の長雨 »

2016年9月24日 (土)

素顔の神戸新聞杯

サトノダイヤモンドが神戸新聞杯で始動する。神戸新聞杯を勝ったダービー2着馬といえば、トウショウボーイ、ビワハヤヒデ、シンボリクリスエス、ゼンノロブロイ、ローズキングダム、そしてエピファネイアと列挙に暇がない。いずれ劣らぬ名馬ばかりだ。

中でもビワハヤヒデの神戸新聞杯が印象深い。なぜか。このレースの前に、彼のトレードマークとも言うべき、赤いメンコを外してレースに臨むと事前に発表されたのである。「“素顔”のビワハヤヒデが走るらしい」。そうと聞くより早く、私は夜行急行「銀河」に飛び乗った。

Biwa1_2 

自らの蹄音にも反応するほど音に敏感で、ゲートでも落ち着きがなかったビワハヤヒデは、デビューからずっとメンコを付けてレースに挑んできた。しかし、前年の朝日杯3歳Sから、共同通信杯、皐月賞、日本ダービーと重賞レースでは4戦続けての惜敗。春シーズンから手綱を取った岡部幸雄騎手が、その敗因のひとつとしてメンコを挙げたのである。

耳を覆ってしまったことで、騎手の指示に対する反応まで鈍っている―――。

名手の指摘は適確だった。結果は大楽勝。ネーハイシーザーを子供扱いしてみせた。これは強い。ツメの甘さに泣いた春シーズンとはまるで別馬のようではないか。

だが、レースの興奮もそこそこに、競馬場のファンの間では「ビワハヤヒデの顔ってデカくね?」と騒然となっていたのである。なんじゃそりゃ。でも、言われて見れば確かにデカいような気がしなくもない。本当に別馬なのではあるまいな。

Biwa3 

実はこれは視覚効果によるもの。灰色の背景に対し、真っ白な部分は実物よりも大きく見えるらしい。全身灰色の毛に覆われたビワハヤヒデだが、顔のほとんどは驚くことに真っ白だった。そもそも視覚効果とは無関係に、顔は大きい方だったという。それが、はからずもメンコを外したことで、白日の下に晒されてしまった。この一戦以降「顔デカ」が彼のキャラクターの一部となってしまう。本人にしてみれば、この神戸新聞杯は痛恨の一戦かもしれない。

最近ではメンコをひとつのファッションアイテムのように扱う風潮もあるけれども、写真を撮る立場としては、顔の大半を覆い隠すメンコなどない方が良いに決まっている。そういう意味では、デムーロ騎手の進言でいつもの茶色いメンコを外して宝塚記念に臨んだドゥラメンテが、あのレースを最後に引退してしまったことが残念でならない。素顔のドゥラメンテが1着でゴールインする姿をひと目見たかった。

 

***** 2016/09/24 *****

 

 

|

« 二強のオールカマー | トップページ | 秋の長雨 »

競馬」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 二強のオールカマー | トップページ | 秋の長雨 »