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2016年8月24日 (水)

うどんで一杯

「蕎麦屋で一杯」というのはよく聞くが、「うどん屋で一杯」とは、どういうわけかあまり聞くことがない。

うどん専門店でも美味い出汁巻を出す店はあるし、そんじょそこらの天ぷら屋よりも立派な天ぷらを揚げているところもある。なのに「蕎麦屋で一杯」ほどのアイデンティティーが確立されていないのは不思議だ。「蕎麦屋の方がアテが豊富」という声も聴くのだが、メニュー設定は店の方針ひとつ。たしかにうどん屋で板わさや蕎麦味噌といったアテは期待しづらいが、逆におでんや鶏天といった蕎麦屋では見かけない肴を備えていることもまた多い。

先日、東京競馬場近くのうどん専門店『厨(くりや)』で酒席を設けてみた。

Kuriya1 

「設けてみた」というのは、こちらとしても手探りのところがあったから。うどんを食べる前に枝豆とビールを注文したことはあるが、あくまでも主役はうどん。料理と酒をメインに利用したことはない。そこであらかじめ主人に相談して料理を用意してもらったのである。

うどん屋の突き出し。

Kuriya2 

うどん屋のサラダ。

Kuriya3 

うどん屋のカルパッチョ。

Kuriya4 

うどん屋の天ぷらと、うどん屋のうどん。

Kuriya5 

サラダとカルパッチョが微妙に被った感もあるが、実はラインナップを相談する中で「馬刺しはいかがでしょう?」ととすすめられたのを、丁重にお断りさせていただいた経緯がある。さすがに馬刺しは……ねぇ。実際のところ上記以外にも料理は出てきているので、ボリューム的には申し分なし。同席者はラストのうどんがキツそうだった。

蕎麦には熱燗のイメージが強いが、うどんの喉越しには冷酒が合う。この日は新潟の銘酒「〆張鶴」とした。その丸みを帯びた味わいに、小麦の香り立つうどんの風味を合わせるとなお旨い。新潟競馬に行けぬ憂いなど軽く吹き飛ぶ。うどん屋のポテンシャルは、蕎麦屋のそれに、勝るとも決して劣るものではないのである。

 

***** 2016/08/24 *****

 

 

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コメント

tsuyoshiさま

こちらのサイトにもありますが、「長居をしない」というのは大事なキーワードだと思います。昔は蕎麦屋の長っ尻は店にも客にも嫌われたと聞きます。「蕎麦は噛まずに食べる」というのも、実は少しでも早く食ベ終えて店を出るための極意ととらえるべきでしょう。あくまでも「茹で上がりを待つ間のつなぎ」に飲むのが正当な蕎麦前だとすれば、現代の風習はちょっと替わりつつあるのではないでしょうかbottle
しかし、ゆっくり飲むのが楽しいんですよねぇ…coldsweats01。蕎麦屋の肴は旨いですから。

投稿: 店主 | 2016年8月26日 (金) 18時10分

私は蕎麦屋で飲む習慣は江戸時代から始まったという認識だけだったんですけど、

http://matome.naver.jp/odai/2140315327272807401
を読むと
うどんより蕎麦の方が出てくる時間が長かったというのと
当時蕎麦のほうが少し高級だったからなんですかね。

投稿: tsuyoshi | 2016年8月25日 (木) 12時02分

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