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2016年8月 9日 (火)

五輪と競馬

リオ五輪の開幕と共に、観光名所コルコバードの丘に建つ巨大キリスト像の空撮映像が幾度となくTV画面に流れるようになった。

Corcobird 

映像の角度によっては、キリスト像の眼下に競馬場らしき施設が見える。それがブラジル競馬のナショナルトラックとも言うべきガベア競馬場。1994年のジャパンカップに出走したサンドピットは、この競馬場でGⅠを3つも勝っていた。言うまでもなくブラジルは競馬大国。そう思えば、五輪の舞台で競馬も見てみたいと感じるのが正しい競馬ファンの姿であろう。

Sand 

「なぜ五輪競技に競馬がないんだ?」

「そんなの無理に決まってるだろ。賞金も出ないレースに世界のトップホースが集まるわけないよ」

五輪のたびに競馬場の片隅から聞こえてくる会話。だが、実は古代ギリシャのオリンピック種目には競馬があった。古代五輪は紀元前776年に第1回が行なわれたが、紀元前680年の第25回から馬が曳く戦車による競走が加えられ、さらに紀元前648年からは平地競走も種目に加えられている。

特に戦車競走はオリンピックの華ともいえる人気競技だったようだ。「戦車」と聞くと「鉄鋼」「大砲」「キャタピラ」のイメージを抱きかねないが、実際には横二輪の一人乗りの車を引く馬車である。すなわち我が国の競馬場でも数十年前まで行われていた、あの繋駕速歩競走に他ならない。

とはいえ、平地競走を現代の五輪種目に加えるのはやはり無理がある。近代競馬発祥の国で行われた前回ロンドン五輪では、「何か競馬と絡めたアクションがあるのか?」と期待してはみたものの、聖火リレーに参加したデットーリ騎手が、アスコット競馬場でトーチを片手に得意の“フライング・ディスマウント”を披露した程度に終わった。野球やスキーなどよりも、遥かに多くの国で行われているスポーツでありながら、スポーツの祭典に参加できないというのは、なんとなく悔しい。

同じ馬の競走でも、エンデュランスならば五輪に追加される可能性はゼロではあるまい。実際、前回ロンドン五輪では馬術競技にエンデュランス種目が加えられるかもしれないという噂があった。エンデュランスとは、ひとことで言えば「馬の長距離耐久レース」。国際馬術連盟の公式種目でもある。2006年にドーハで行われたアジア大会では正式種目に加えられ、砂漠に設けられた120キロのコースでその速さを競った。五輪でできないことはあるまい。

そういえば、2024年の夏季五輪の開催都市にブダペストが立候補している。遊牧民の末裔たるハンガリーならひょっとしたら……などと期待してしまうのだが、果たしてどうだろうか。

 

***** 2016/08/09 *****

 

 

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