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2016年8月22日 (月)

姉妹の不思議

JRA札幌競馬場で行われるクローバー賞は一風変わったレース。過去20年(19回)に地方所属馬が4度も優勝しているかと思えば、2000年ウインラディウスのように未勝利馬が圧勝したこともある。つまりJRAでの実績が結果に結びつくとは限らない。

今年のクローバー賞の人気に、その傾向が顕著に現れた。出走7頭のうち5頭が地方所属馬というメンバー構成。1番人気に推されたのが、そのうちの1頭、トラストである。2番人気はJRA所属ながら未勝利のユアスイスイ。JRAの実績にこだわる必要はない―――そう考えたファンが多かったことをオッズは示していた。

しかし、これらを退けて勝ったのは、唯一頭のJRA勝ち馬ブラックオニキス。前走で同じ札幌の芝1500mを完勝しているのに、なぜか3番人気の評価に留まっていた。単勝を的中した方は、さぞや痛快であったことだろう。逆にこういうことが起きるのもクローバー賞ならではということか。

1番人気で2着に敗れたトラストは川崎で2戦2勝。特に前走の若草特別では後続を2秒4も突き放していた。オーナーの岡田繁幸氏が来年の英ダービーに登録するほどの期待馬、という触れ込みも人気を後押ししたか。それでも2着なら悪くはあるまい。本当にエプソムに行くかどうかはともかく、少なくとも札幌2歳Sの優先出走権は手に入れた。

地方期待のトラストが敗れたことで川崎のファンはガッカリしたかもしれないが、勝ったブラックオニキスにしても川崎と縁がないわけでもない。ブラックオニキスの母・ラリマーは、川崎で7勝を挙げた活躍馬。美しい青毛の馬体の持ち主で、高橋華代子さんのブログにも何度か登場している。

Kaneko 

ラリマーに関しては不思議な経験がある。彼女にはマンリーポッケという名のお姉さんがいた。先に引退して繁殖入りしたマンリーポッケは、牧場ではマイペースなお母さん。他の馬が近づけば威嚇することも厭わない。放牧地でも群れることなく、孤高の存在を保っていた。

そこに妹のラリマーが繁殖牝馬としてやってきたのである。むろんそこは馬の世界。姉妹とはいえ両馬の間に面識があるはずがない。だいたい生まれた年からして3年も離れている。だから同じ放牧地に放たれたマンリーポッケとラリマーも、赤の他人として振る舞うはず。私はそう思った。

ところが、マンリーポッケはラリマーを受け入れたのである。匂いなのか。あるいはテレパシーのようなものか。両馬の間に介在するものが一体何なのか、まったく謎のまま。2頭仲良く並んで草を食む姿に、ただただ驚いたと言うしかない。

Bokujo 

そんな出来事を思い出すうち、ふと気になることがあって調べてみた。

―――すると、やはり!

昨日の佐賀1R。2歳新馬戦を9馬身差で勝ったロトスキャンダルの母は、なんとマンリーポッケではないか。同じ日に同い年のいとこ同士が勝利を挙げることは珍しい。しかもこの2頭に限っては、単なる偶然ではないような気がしてならないのである。

 

***** 2016/08/22 *****

 

 

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