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2016年7月19日 (火)

矢口の渡し

第二京浜(国道1号線)の都県境に架かる橋は多摩川大橋。この橋が完成したのは意外にも新しくて戦後間もない1949年のこと。それまでは「矢口の渡し」が多摩川の両岸を結んでいた。むろん、現在は渡し船は運行されていないが、東急多摩川線の駅名にその名残を残している。

Station 

私の祖父母は、戦前この界隈に住んでいたらしい。対岸の川崎側に畑を持っていたか借りていたかして、朝になると舟で対岸に渡って畑仕事をこなし、夕方になるとまた舟に乗って帰ってきた。そんな話を聞かされた覚えがある。川辺は一面の砂浜で、畑仕事の帰りにはシジミを採ったというから、今とはまるで違った光景が広がっていたのであろう。

今では、そんな矢口渡界隈の第二京浜沿いに2軒のうどん店が暖簾を掲げている。どちらも美味いと評判だ。

Kami01 

矢口渡駅に近い方が、ちょっと変わった店名の『かみもっちうどん』。店主が日本各地のうどんを食べ歩き、研究を重ねて作ったという自家製の中太麺は、噛めば確かにもっちりと柔らかく、琥珀色に透き通るダシはどこまでも優しい。店の外観や店名が変わっているからと言ってナメてかかると、きっと驚くことになる。いやあ、驚いた。

Kami02 

店を出て、多摩川に向かって第二京浜を歩くこと1分。「讃岐うどん」と書かれた大きな看板が目に飛び込んでくる。こちらは讃岐うどんの専門店『源八』。昼のピーク時間帯は過ぎているのに、店内の席は半分以上埋まっている。店舗前に大きな駐車場があるので、クルマ利用の方にも使い勝手がよさそうだ。

Ganpachi1 

駐車場の広さといい、店構えといい、店の感じとしてはチェーンのセルフうどん店を彷彿とさせる。だが、中身は全然違う。うどんは、やや平打ち気味の太麺で、茹で置きにも関わらず麦の香りと甘さは芳醇で、キリリと立ったエッジが奏でる喉越しは痛快至極。そこに巨大な鶏天をトッピングすれば、うどんは並盛でも十分お腹いっぱいになる。ふんじゃあ、さっきうどんを食べたばかりの私はどうなるのか。いやあ、もう腹パンパンです(笑) でも、うどんが美味いおかげで辛いということはない。

Ganpachi2 

店を出てさらに第二京浜を1分も歩けば、すぐに多摩川大橋のたもと。対岸は神奈川県である。コンクリートで護岸された川辺に、かつてシジミが採れたという砂浜の痕跡はない。下流の対岸にチラリと見えるのは川崎競馬場の「小向トレセン」だ。待てよ。そこには砂がたくさんあるはず。ひょっとしてシジミが取れたりはしないだろうか。今度コッソリ掘ってみようかな。

Tamagawa 

 

***** 2016/07/19 *****

 

 

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