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2016年7月13日 (水)

避けられぬ誤審

「ベルモントパークで到達順を誤発表」

海外競馬ジャーナリストの合田直弘氏が、そんな信じられないような出来事を伝えている。

netkeiba.com
http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=111815

人間がやっていることである以上、間違いやミスから逃れることはできない。主催者とて同じこと。我が国でも1986年5月31日阪神4レースで似たような珍事が起きている。

ダート1200mの4歳未勝利戦である。勝ったのは4角先頭から押し切った5枠⑦番ムーンダツァー。頭差の2着は同じく5枠⑧番ロングヘンリー。そしてクビ差の3着が4枠⑥番グレートパスカルの順。だが、どういうわけか入線馬番は⑦→⑥→⑧の順で発表された。しかもそのまま枠連4-5、配当8,590円で確定してしまったのである。

「判定に間違いがあったので枠連5-5も的中馬券として払い戻しの対象とする」と発表があったのは、レースが確定してから3時間も経ってからのこと。これが騒ぎを大きくした。最終的には裁判沙汰にまで発展している。

それにしても、クビ差もあれば観客が肉眼で見ても見当がつきそうなもの。天候も晴れだった。それなのに、3人の審判委員が写真まで参考にしていながら間違えてしまったのである。怒りとか呆れなどというより、もはやミステリアスな印象さえ感じる。

実は阪神競馬場は、この手の逸話に事欠かない。1957年10月20日の重賞・神戸杯では、一度発表した着順をあとから訂正して混乱を招いたし、クラシックレースでただ一度記録に残る「1着入線馬の失格」が起きてしまった第2回オークスも、当時は阪神での開催だった。

まだある。1962年3月21日の阪神最終レースは、メムロトツプ、フロリアン、グツトタイムの順に入線。実際その通りに着順表示されたのだが、2着入線のフロリアンに進路妨害が認められた。ところが、裁決委員は審議中の青ランプではなく、誤って着順確定の赤ランプのボタンを押してしまう。あわててボタンを押し直したものの、時すでに遅し。「的中していたはずなのに馬券を捨ててしまった!」として、ファンが開催事務所に押し寄せる騒ぎにまで発展している。

ところで、この「ランプ」。交通信号のルールを考えると、順位が確定すれば「払い戻しOK」となるわけだから、「禁止」を示す赤色灯よりも、青色灯の方が適切な感じがする。なぜ、赤が「確定」で、青が「審議」なのだろうか?

Shingi 

これについては、「厩舎歩き50年」(小堀孝二著)の中で、「手本とした英国の規則では勝馬確定の信号が緑、審議中が赤となっているが、日本で初めて近代競馬を行った横浜競馬場の係員が勘違いして色を逆にしたため―――」という説が紹介されている。

こんなところから既に「勘違い」が登場していたと知れば、もはや微笑ましくもなってこないか。勘違い、間違いの類は、あってはならぬのがタテマエ。とはいえ人間のやることに100%はあり得ない。

 

***** 2016/07/13 *****

 

 

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