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2016年7月 4日 (月)

3歳ハンデ戦の明暗

力関係が定まっていない3歳の夏に、ハンディキャップを設定すること自体に無理があるのではないか―――?

10年前、夏の福島の名物レース「ラジオたんぱ賞」が「ラジオNIKKEI賞」と名前を変えただけでなく、ハンデ戦に衣替えすると聞いたとき、私自身がそう感じたことを思い出した。今年のラジオNIKKEI賞で唯一の3勝馬ブラックスピネルに課された負担重量は57キロ。同馬を管理する音無調教師もそのハンデに不満を隠そうとしなかった。

「なんで(昨年のこのレースを56.5キロで勝った)アンビシャスより重いのか」

「ブラックスピネルよりアンビシャスの方が走るのに」

「(このレースを)57キロで勝った馬もいない」

このレースがハンデ戦になった最初の年にも57キロを課された馬がいた。のちに小倉ジャンプSを勝つことになるエムエスワールドである。ラジオNIKKEI賞に登録した時点で白百合S勝ちを含めオープン2勝の実績は、今年のブラックスピネルと同じ。ただ、彼はブラックスピネルとは違って4勝馬だった。しかも結果的に57キロのハンデを嫌ってラジオNIKKEI賞は回避している。それを思えば、ブラックスピネルの57キロに不満を隠さない音無師の気持ちも、分からないでもない。

これは勝手な想像だが、ラジオNIKKEI賞のハンデ決定方式は、通常のハンデ戦と少し異なるように思う。昨年のアンビシャスはオープン特別1勝で56.5キロ。今年のブラックスピネルはオープン特別2勝だから57キロ。それだけのことではないか。

ジョルジュサンク、ストーミーシー、アーバンキッドといった1600万条件馬は56キロ。アップクオーク、ミエノドリーマー、ロードヴァンドール、ミライヘノツバサ、ピックミータッチといった1000万条件馬は53キロ。ただし、同じ1000万条件馬でもオープンで掲示板に乗ったゼーヴィントとナイトオブナイツだけは、1キロ加増の54キロとした―――。

毎年のことだが、ラジオNIKKEI賞の負担重量は、ハンデキャッパーの主観による各馬の能力比較ではなく、収得賞金や過去のレース着順といった客観的数値が反映しているように思えてならない。だからトップハンデ馬が振るわないのである。

だが、それもやむを得ない部分があろう。3歳のこの時期では直接対決の機会も乏しく、出走馬同士の能力比較は至難の業。今年の優勝馬ゼーヴィントは、そうした事情を熟知していたフシがある。前走後は余計な賞金を上乗せするようなことをせず、敢えて間隔を空けてここに臨んでいた。

Nikkei 

一介の1000万条件馬に過ぎないゼーヴィントを1番人気に推し上げ、しかもそれがしっかり勝つのだから福島のファンの相馬眼には毎度のことながら驚かされる。だてに、七夕賞や福島記念といった荒れるハンデ戦を身近に見てきたわけではない。今回の来訪では餃子も米沢牛も口にすることはできなかったが、それでも福島の「風土」を肌で感じ取るとることができた。

 

***** 2016/07/04 *****

 

 

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