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2016年7月26日 (火)

猛暑と馬インフル

暦の上では「大暑」だというのに、関東は涼しい日が続いている。

東京は今日も雨。最高気温は27.4度。7日連続で30度に届かなかった。暑さが苦手な身としては正直安堵。が、夏らしさがまるでない夏というのも、どことなく寂しい。これでは鰻も売れないのではないか。つい1か月ほど前まで、「ラニーニャ現象の影響でこの夏は史上もっとも暑い夏になる恐れがある」と天気予報は盛んに煽っていたはず。なのにこれのどこが「史上もっとも暑い夏」だ? そんな声も聞こえてきた。なにせ、関東は梅雨明けの発表さえ未だない。

関東の梅雨明けは8月にズレ込む可能性もあるという。最近では2007年がそうだった。この年、関東の梅雨明けが宣言されたのは8月2日である。そのあとに何が起きたか、覚えておいでだろうか。そう、記録的な猛暑と、あの忌まわしき馬インフルエンザの大流行である。

この年の8月16日、埼玉県熊谷市と岐阜県多治見市で40.9度の最高気温が観測された。これは1933年7月25日に山形市で記録された40.8度を74年ぶりに上回る国内観測史上最高気温。全国153か所の気象台と測候所のうち、半数以上の85か所で猛暑日の日数が平年を上回った。ちなみに、正式に「猛暑日」という言葉が使われるようになったのもこの年からだ。

その猛暑をもたらした原因もラニーニャだった。梅雨明けが遅かったことも合せて、どことなく今年と状況が似ていないか。だとしたら、やはりこの夏は記録的な猛暑となる可能性がある。

馬インフルエンザの感染が確認されたのは、40.9度が記録されたのと同じ8月16日だった。会見に臨んだJRAの仁岸馬事部長は「体力が落ちれば発症するので、猛暑も原因のひとつ」と発言している。元来が暑さに弱いサラブレッドのこと。歴史的な猛暑がウイルスへの抵抗力を弱めていたとしても不思議ではない。

ともあれ馬インフルエンザは瞬く間に蔓延。この週に予定されていたJRA札幌、新潟、小倉を手始めに、道営旭川、大井、金沢、名古屋、園田、佐賀と開催中止が相次いだ。凱旋門賞への挑戦が決まっていたメイショウサムソンも罹患が判明し、遠征は取りやめに。影響は競馬サークルに留まらない。「秋田わか杉国体」で実施される予定だった馬術競技も中止。国体での馬術競技の中止は史上初の出来事だった。

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JRAで馬インフルエンザの感染が確認された当初は、「影響は限定的」というムードが流れていたように思う。JRAは「感染馬は散見される程度」とし、「週末の競馬開催は予定通り行う」と言い切った。それが一転、翌朝には「開催中止」の情報が流れ、それが同日の夕方にいったん覆るも、最終的には開催中止となった。この流れを辿るだけでも、当時の混乱ぶりがよく分かる。

1971年にも馬インフルエンザ騒動が起きたが、あの当時を知らぬ関係者も増えた。「昔の病気」という意識が広がっていた可能性は否定できない。

いつもの風邪とは違う―――。

誰かが早い段階でそう気付いてさえいたら、あそこまで騒ぎが大きくなることはなかったのではないか。しかし、あまりの暑さにそこまで気が回らなかった。今にして思えば猛暑に虚を突かれた感もある。万一に備え、今年は万全の注意を払いたい。

 

***** 2016/07/26 *****

 

 

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