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2016年6月 1日 (水)

振り向けばマイネル

今年の日本ダービーでは、ひとつ象徴的な出来事が起きていた。タテジマとバッテンの不在。すなわち、社台レースホースとサンデーサラブレッドクラブ所有馬の出走がなかったのである。法人としては別の組織であるが、会員は両クラブ共通だから実質的には同一クラブみたいなもの。少なくともどちらか一方のクラブが2002年から14年連続でダービーに所有馬を送り続けてきたその記録が、ついに途切れてしまった。

Padock 

会員にしてみれば、なんとも味気ないダービーだったに違いない。2年前に自宅に送られたあの分厚い募集カタログの中に、ダービー馬はおろかダービー出走馬も含まれていなかったことになる。

「当たりのないクジを引かされたようなもの」

そう呟いたのは古参の社台会員氏。ちょっと乱暴な言い回しだが、少なくとも本人がそう感じていたことは、紛れもない事実であろう。せっかくのダービーだというのに、まるで覇気がなかった。

サンデーについて言えばハートレーの戦線離脱が痛い。しかも昨年がダービー5頭出しだったから、どうしても急降下の印象を与えてしまう。そういう意味ではちょっと気の毒。一方ででキャロットクラブの躍進は見逃せない。今年のダービーでキャロットは3頭出し。ダービーでの染分帽は垂涎の的である。「同じ牧場なのに」という会員の不満は、いずれ大きな火種になりかねない。

Carrot 

むしろ心配なのは社台RHだ。現3歳世代の重賞勝ち馬はゼロ。ダービーの出走馬はおろか、ダービー当日の東京競馬場全レースを通じても出走馬がいなかった。ダービー当日にタテジマの勝負服を見ないなんて、ひと昔前なら考えられない。結果、JRAオーナーランキングでもシルクに抜かされて5位に転落。社台RHにとってダービーデーは屈辱の日となった。首位を争うサンデーとキャロットの背中は遥か遠く、よもやと思って振り向けば、ラフィアンがすぐそこまで迫っている。

折しも、各クラブは1歳馬募集の時期を迎える。社台グループでも既に募集馬のラインナップと価格は公開されており、明日には会員大注目の預託先厩舎が発表されるという。今年の募集リストの中に、再来年のダービー出走馬は果たして含まれているのだろうか? 会員が一年でもっとも頭を悩ます6月が、いよいよ始まる。

 

***** 2016/06/01 *****

 

 

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