« 桜花賞馬の復活劇 | トップページ | Tシャツを買いに »

2016年5月13日 (金)

2歳馬を確保せよ

今週の南関東は川崎の5日間開催だったが、重賞が実施されなかった。中止とかではなく、もともと予定されていないのである。5月にそんな開催があっただろうか? ここ数年では記憶にない。しかも来週の大井を挟んで再来週も川崎で開催されるらしい。なにもそこまで川崎を推すこともあるまいに。おかげで今開催は1日あたり10レースの日がやたらと目立つ。出走馬を集めるのもひと苦労だ。

そう思って出馬表を見れば、今日の川崎1Rは6頭立てとある。なんじゃこりゃ?と思ったら、なんのことはない2歳新馬戦であった。近年の2歳競馬の前倒し傾向は留まるところを知らない。1歳年上のダービーもオークスだってまだ1か月も先ではないか。なのに大井でも、浦和でも、船橋でも2歳馬が続々と勝ち上がっている。

馬主としては早く走ってくれるに越したことはない。だが、ファン目線ではどうか。まず頭数が揃わないから馬券的興味が湧かない。先月の大井の新馬戦は、当初6頭立てで確定したのに、直前に2頭が取り消してなんと4頭立てで行われた。こうなるとレースは調教と大差ない。スタート直後から隊列が変わらないままゴール。しかもその着差が、9馬身、大差、4馬身では、見ている方も盛り上がりようがない。それで3連複の配当は140円ときた。これを「商品」として提供するのは、さすがに無理がなかったか。なにせまだ4月である。能験はクリアできても競馬に耐え得る水準に達していない2歳馬がいたとしても、さして驚くことではない。

浦和と船橋の新馬戦もそういう意味では似たり寄ったりと言える。浦和で行われた新馬2鞍はどちらも5頭立てで、3連複の配当は130円と180円だった。船橋にしても6頭立てと7頭立てでは胸を張るわけにもいかない。いずれにせよ関係者が優先したのは「商品の質」よりも「番組の成立」。レースが不成立になったりしたら、馬主から何を言われるか分からない。

大井で取り消した2頭は、番組成立のために取消を前提に投票だけさせたんじゃないか―――。

なんて筋書きは勘ぐり過ぎかもしれないが、そう思われても仕方ない気がする。仮にそうではないにせよ、「新馬戦はその競馬場の所属馬しか出走できない」というルールがおかしい。例えば船橋の所属馬が「ちょっと動きが悪いからデビューを1週伸ばして次の川崎で……」という選択は認められない。だから、多少無理をしても使おうということになり、それが大差負けに繋がる。

逆に開催日数が多い大井所属馬は、デビューの選択肢が比較的広い。気軽に新馬戦の取り消しができるのも、そういう背景があるからだろうか。ともあれ、新馬戦の頭数を確保したいという主催者の思惑がこうしたルールを生むのだろうが、馬にもファンにもいいことはない気がする。

さて、今年最初の川崎の新馬戦は馬体重359キロのシュールが逃げ、それを直線で捉えた383キロのマックスベルンが初勝利を飾った。こころなしか騎手が大きく見える。

Shimba 

川崎の牝馬が目指すのは地元で行われるオークスに違いあるまい。だがその目標は遥か1年以上も先にある。果たして彼女たちはその日まで走り続けることができるのだろうか。小さな身体で一所懸命に走る姿を見て、少しばかり不安になった。

 

***** 2016/05/13 *****

 

 

|

« 桜花賞馬の復活劇 | トップページ | Tシャツを買いに »

競馬」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 桜花賞馬の復活劇 | トップページ | Tシャツを買いに »