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2016年5月 4日 (水)

【訃報】ブルーコンコルド

かしわ記念の直前になって2007年のこのレースの覇者であるブルーコンコルドの訃報が伝えられた。16歳は若い。さしものGⅠ7勝馬も蹄葉炎には勝てなかった。

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2歳時に京王杯2歳Sを勝ってはいたものの、開眼したのは4歳の12月になってから。それまで8人もの騎手が目まぐるしく乗り替わりながら19戦3勝。だが、ギャラクシーSで初めてコンビを組んだ幸英明騎手との出会いが彼の運命を変えた。そこから引退までの31戦は幸騎手以外でコンビを組んだことは一度もない。なにせ彼は、競馬開催日でもブルーコンコルドの調教のためだけに栗東に戻ることを選んだほど。文字通りのベストパートナー。GⅠ7勝は馬と人との絆の賜物でもあった。

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ブルーコンコルドがマイラーとして成績を積み重ねたことは、南部杯3連覇の記録を見ればわかる。なにせ幸騎手が乗るようになってから、マイル戦では(5,4,0,2)。5勝はすべてGⅠだからケチのつけようがない。にも関わらず、距離延長を調教師に進言したのは、ほかならぬ幸騎手だった。

実は幸騎手には、ブルーコンコルドとのレースで印象に残るレースがふたつあるという。いちばん悔しいのが9着に敗れた2006年のJCダート。そして、いちばん嬉しいレースは、優勝した同年の東京大賞典だ。

自ら距離延長を調教師に進言したにも関わらず、JCダートは前が壁になり不完全燃焼のままレースが終わってしまった。だが、その敗因が「距離」にあると断じた評論家も少なくない。自分の意見の正しさを証明するためには東京大賞典を勝つ必要がある。それを見事に実現し、リベンジを果たしたのだから嬉しさも倍増であろう。この勝利でこの年の3つ目のダートGⅠタイトルを獲得。「最優秀ダート馬」のタイトルも確実かと思われた。

だが、フタを空けてみれば、JCダートを勝っただけのアロンダイトが選ばれるという意外な結末。関係者は屈辱だったに違いない。しかしそれが周囲の評価であることも事実。いずれ種牡馬となるためにはJRAのタイトルが絶対に必要―――。2100mのJCダートに挑まんとして距離延長を進言したその源にあったものは、実はパートナーへの思いやりだったのではあるまいか。結果的に実現することのなかった種牡馬への道を思う時、どうしてもそんなことを考えてしまうのである。

 

***** 2016/05/04 *****

 

 

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