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2016年5月19日 (木)

ベストパートナー

下の娘がニンジン嫌いを克服して食べるようになった。既に中学生であることを思えば恥ずかしい話だが、それでも当人にとっては大きな進歩。間もなく五十を迎える私でも、大嫌いなチョコレートを克服できるかもしれない。

Carrot 

武豊騎手のニンジン嫌いは有名。「馬の食べるもの」と言っていっさい口にしないらしい。ただ、馬によってはニンジンがそれほど好きではない場合もある。ほとんどの馬が揃って好物なのは角砂糖くらいではあるまいか。中でもダンスパートナーは角砂糖に目が無かった。サンデーサイレンス牝馬の割には気性がおっとりしていた彼女も、角砂糖を持っている人を見つけたら、貰えるまで大騒ぎしたという。

そんな武豊騎手とダンスパートナーは、まさに“ベストパートナー”だったことで知られる。語り草はダンスパートナーが勝った1995年のオークス。この年、武豊騎手はスキーキャプテンと共に、日本調教馬として初めてケンタッキーダービーに挑戦した。結果次第では、ケンタッキーダービーに続きプリークネスSにも挑戦する予定である。だが、プリークネスS日程は日本のオークスと重なっているから、武豊騎手はダンスパートナーに乗れない。

「そうなったら、ダンスパートナーはオークスではなく日本ダービーに向かう」

オーナーサイドの発表に競馬界はざわめいた。ダンスパートナーの能力に抱く大いなる自信と、武豊騎手に対する揺るぎのない信頼がこの言葉に集約されている。

実際には、スキーキャプテンはプリークネスSを回避。ダンスパートナーは武豊と共にオークスを走り、2分26秒7で圧勝した。そのレースぶりから「ダービーに出ていても勝っていた」という声は今も聞こえてくる。実際、翌週の日本ダービーの勝ち時計は2分27秒3だったから、私としてもその意見を否定する理由はない。だからこそ秋はエリザベス女王杯ではなく菊花賞を選んだのであろう。

そんなダンスパートナーの産駒は9頭がデビューし、JRAでは24勝を挙げているのだが、実は武豊騎手の手綱による勝利がまだ一度もない。“ベストパートナー”の当時を良く知る我々世代からすれば、これが不思議であり、また不満でもある。

Dance 

そんな折、先週の千葉セリでダンスパートナーの14(父ワークフォース)が落札された。オーナーによれば、関東の戸田厩舎が有力とのこと。戸田厩舎と武豊騎手の組み合わせでは過去6勝。うち1勝はブレイクランアウトの共同通信杯である。期待してもいいのではあるまいか。

―――なんてことを考えながら今日は美浦界隈をクルマであちこち行ったり来たり。そしたら偶然にも戸田調教師にバッタリお会いして、ひっくり返った。サンデーレーシングの1歳馬の話をした程度で、さすがにダンスパートナーの話にはなりませんでしたけど(笑)。でもなんとなく縁を感じる。もし記念すべき勝利が実現したら、頑張ってチョコレートでお祝いしてみようか。

 

***** 2016/05/19 *****

 

 

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