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2016年5月 6日 (金)

見納めの景色

かしわ記念や東京湾カップと日程が重なることから、最近は足を運ぶ機会がまるで無かったのだが、今年はちょいと事情が異なる。ともあれ、昨日は船橋ではなく敢えてここへやって来た。

Baba 

今年で45回目を迎える馬事公苑のビッグイベント「ホースショー」は、障害馬術競技会としては国内トップクラスの人馬が集まる日本馬術連盟公認の競技会。それに相応しいハイレベルの熱戦が、目にも鮮やかなターフの上で今年も繰り広げられた。見どころは馬術競技だけではない。体験乗馬や馬車試乗会など馬に親しむための馬事アトラクションが盛りだくさん。まさに日本最大級の馬事文化イベントと言っても過言ではあるまい。

Zennno 

競技の合間のイベントに姿を現した栗毛馬はゼンノパルテノン。2009年の東京スプリントを勝った重賞ウイナーは、引退後は乗馬としてここで過ごしている。フジノウェーブを瞬く間に置き去りにしたあのスピードは見事だった。

Tck 

パドックの木陰で涼んでいるのは、2004年の朝日杯を勝ったマイネルレコルト。GⅠ馬を身近に、しかも気軽に見ることができる施設など、そうそうあるものではない。

Miner 

かつては騎手の養成施設として岡部幸雄や福永洋一といった数多くの名手を送り出し、前回の東京五輪では馬術競技の会場にもなった馬事公苑は1940年に開苑。76年間もの長い歴史を誇る。今では馬のいる公苑として近隣住民の憩いの場となっているが、戦時中には一時的ではあるにせよここで競馬が行われていたことを知る人はほとんどいまい。ミスター競馬こと野平祐二騎手の記念すべき初勝利は、ここ馬事公苑のレースだった。ダート1300mを1分39秒0。騎乗馬はタカラヤマである。

そんな歴史を誇る馬事公苑が、2020年東京五輪の馬術会場に選定された。それに合わせて来年1月から2019年の夏までの間、リニューアル工事のため閉苑することが既に決まっている。すなわち、昨日のホースショーは、今の姿の馬事公苑で行われる最後のホースショーだった。ならば目に焼き付けておかねばなるまい。そう思った人は私のほかにも大勢いたのだろうか。私が知るホースショーとしては、これまでにない大観衆だった。

リニューアルの間、マイネルレコルトやゼンノパルテノンといった在厩馬たちは、東京競馬場などに引っ越すことになるらしい。そのために東京競馬場の乗馬苑も既に拡張リニューアル済み。新たな住処が彼らにとって居心地のよい場所となるよう祈りつつ、2020年東京五輪の馬術競技の開催を楽しみに待つこととしよう。

 

***** 2016/05/06 *****

 

 

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