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2016年4月14日 (木)

二刀流

一昨年のマーチSを勝ったソロルが障害練習を開始したらしい。ソロルの会員さんにしてみれば、心境様々であろうが、それを聞いた私の反応はポジティブである。久しぶりに平地と障害の両方の重賞を勝つ馬が誕生するかもしれない。

かつて私は「障害には大化けの楽しみがある」ということをここに書いた。すなわち、仮に平地で未勝利に終わった馬でも1億円ホースとなる可能性を秘めているということである。中山大障害5勝のバローネターフを筆頭にギルテッドエージなど11頭が、平地未勝利でありながら大障害(JGⅠ)のタイトルを手にしている。

だが、一方で平地・障害両方の能力を兼ね備えている馬を探すこともまた、障害レースの醍醐味であることは間違いあるまい。我が国で行われた障害重賞レースの勝ち馬で、平地重賞も勝っていた馬はわずか9頭。そのうち平地と障害のそれぞれでGⅠを勝っていた馬となると、オーストラリアからの遠征馬・カラジしかいない。芝とダートの二刀流に比べて、平地と障害の二刀流がいかに難しいかをこの数字が物語っている。

ソロルの障害調教では、中竹和也調教師自らが跨っているとのこと。それは心強い。なにせ、騎手時代には障害レース90勝を誇る名ジャンパーである。しかも、「体の使い方がいい」とお墨付きまでもらったらしい。

これは今週あたりの未勝利戦で障害デビューか?―――などと、外野は勝手に色めいた。だがしかし、しっかりと阪神のアンタレスSに出馬投票してるじゃないか。

聞けばあくまでも障害調教は気分転換とのこと。だが、ホクトベガやメジロパーマーのように、障害調教や障害レースを挟んだ後の平地の一戦でいきなりの変わり身を見せる例は少なくない。アンタレスSのソロルには大化けの気配が漂う。

アンタレスS発走後の中山では、障害レースの最高峰・中山グランドジャンプが行われる。中竹師にとっては、騎手時代にダイカツストームで制した思い出のレース。満開の桜をバックに、スタートから先頭を譲らず大差の逃げ切り勝ちだった。

Daikatsu 

ちなみに、この中山大障害(春)のあとに行われた条件戦に、ノーザンレインボーが出走していたことをご存じだろうか。当時の彼はダート1800mを主戦場にしながら、掲示板に載ったり載らなかったりを繰り返す、ごく普通の条件馬だった。実際このレースでも3着に敗れている。それが3年後の中山大障害(春)を勝ってしまうのだから、やはり障害の素質はどこに眠っているか分からない。あるいは、ダイカツストームの力強い飛越ぶりを目の当たりにして、何か心に感ずるところがあったのだろうか。ソロルにもそんな覚醒があってもいい。―――などと、外野は勝手に期待してしまうのである。

 

***** 2016/04/14 *****

 

 

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