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2016年4月17日 (日)

【焼きそば探訪⑥】炒麺

昨日の話。ヤボ用で横浜を訪れたついでに皐月賞の馬券も横浜の場外で仕入れた。

WINS横浜は昨年暮れにリニューアルオープンしたばかり。現在の建物は以前の「WINS・A館」の跡地に建っている。そのA館が建つ前は、現WINSよりもっと奥の、丘の上に場外馬券売り場があった。いわゆる「野毛場外」。そこは1952年の開業だいうから、この地に場外が根付いて半世紀をゆうに超えたことになる。52年の皐月賞馬は2冠馬クリノハナ。さすがは近代競馬発祥の地。「ハマの場外」の歴史は古い。

場外があれば飲食店が繁盛する。事実、この界隈には、歴史を感じさせつつ、今なお人気を博する名店が少なくない。そのひとつがWINS横浜から歩いてすぐの『三幸苑』。シンザンが3冠を制した1964年の創業という老舗だが、ここへきて俄かに注目を集める一軒となっている。

Sankoen 

きっかけは、とんねるずの番組の企画「きたなトラン」。それまでは、ごくありふれた街の中華料理店として、WINSの常連客で賑わう程度だったのが、番組のファンが遠方からわざわざ訪れる店に様変わりしてしまった。彼らの目当てはこの炒麺。もちろん私も注文する。

Chamen 

我々の知るソース焼きそばは完全なる日本のオリジナル。戦後の食糧難の時代に、安くて手軽な食べ物として誕生した。そば1玉を3等分し、それぞれに大量のキャベツを加えて1人前とした上で、ドバドバとソースをかけて焼く。闇市で飛ぶように売れたというそのレシピが、現代まで生き抜くソース焼きそばの原型となっている。

一方で中国料理の炒麺は明治時代に日本に入って、横浜や神戸で広まった。麺と具を一緒に炒めるタイプと、パリパリに焼いた麺に餡をかけるタイプの二種類があり、後者は「あんかけ焼きそば」として広く浸透した感があるものの、前者についてはあまり見かけることがない。だから人は『三幸苑』にやって来るのである。

その炒麺はもっちり美味い。ロメスパの中華版、と言ったら怒られるだろうか。店には「パスタに似て非なる」のキャッチコピーが掲げられているから、似ていると言うのは間違ってなかろう。ただ、違うものは違う。その違いを知るには食べてみるしかない。この地で半世紀守られてきた味がそこにある。

食べながらつくづく思った。私の馬券歴は半世紀には及ばないが、それでも40年に近い。さすがに「チリも積もれば」の感はある。何がチリかは説明の必要もあるまい。あの立派なWINSの、ひょっとしたら柱の一本分くらいにはなっているのではないだろうか。

 

***** 2016/04/17 *****

 

 

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