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2016年4月21日 (木)

目指せ1番時計

千葉サラブレッドセールに続き、北海道トレーニングセールのカタログが届いた。昨日は門別で今年最初の2歳競馬が行われ、明日は大井でも新馬戦が行われる。競馬に関わっていると一年があまりに早い。皐月賞が終わったばかりだというのに、もう気持ちは2歳馬に向いてしまっている。

Catalog 

カタログの表紙はもちろんモーリス。「メジロフランシスの11」という2歳馬が、札幌競馬場のダートコースで21秒80~10秒93という猛時計を叩き出したのは3年前のこと。前年のサマーセールで150万円という廉価で取引された馬が、8か月間の鍛錬を経て1000万円の評価を得た。さらにそこから3年足らずで4億7千万円を稼ぎ出し、海外GⅠ馬となり、JRA年度代表馬にも選ばれたのだからひと言すごい。いまでは世界のモーリスである。

Yasuda 

トレーニングセールと言えば、昨年の千葉サラブレッドセールで落札された「ムーンレディの13」がまだ記憶に新しい。ダービー馬エイシンフラッシュの弟にして父はディープインパクト。1億9千万円の落札額は我が国トレーニングセール史上最高価格だった。マツリダバッハと名付けられた同馬は、セールから5か月後の新馬を勝ち、その仕上がり具合をアピールしたまでは良かったが、なかなか2勝目を挙げることができず、今は休養中。春のクラシックに乗ることはできないでいる。

マツリダバッハは公開調教で特筆すべき時計を叩き出したわけではなかった。しかも、2頭併せで遅れているのである。「この遅れがどれくら価格に響くか」。あのときはそんなことを思った。だが、実際のセリに入ると落札価格はみるみる上昇してゆく。そのときつくづく思った。結局は血統じゃないか。ならば、さっきの公開調教はいったい何のためにやったんだ。

Chiba 

トレーニングセールで評価すべきは公開調教でありタイムである。少なくとも血統はその次。私はそう思っている。だから、決して大きな牧場の生まれではなく、血統にもさほど見るべきもののないモーリスだが、それでも1番時計を叩き出して大オーナーの目に留まり、やがてGⅠを3つも勝つ名馬となったことが嬉しくて仕方ない。否応なしに親から受け継いだ血統や生まれた牧場の大小に関係なく、すべての馬たちは自らの力で未来を切り開くことができる。それが競馬の原点ではないか。

ところで、トレーニングセールでタイムが重要だと思う所以は、何もモーリス一頭によるわけではない。昨年の千葉セリでは、調教で10秒台を出す馬がなぜか1頭も出なかった。そこからこれといった活躍馬が未だに出ていないことと無関係だとはどうしても思えぬ。今年の千葉セリはタイムにこだわって見てみたい。

 

***** 2016/04/21 *****

 

 

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