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2016年4月30日 (土)

ジンクスに負けるな

天皇賞は春と秋の年2回行われるが、かつては「堅い春、荒れる秋」というのが定説だった。東京2000mのような枠順による有利不利もなく、距離も3200mと長いから多少の出遅れがあってもカバーできる。だからこそ、春の盾こそ真の実力日本一を決めるレースと讃えられてきたのである。

だが、いつの頃からか巷では「荒れる春、堅い秋」と語られるようになり、いまではそっちの方が定説化しているのだという。

潮目が変わったのは2002年頃ではなかろうか。01年までに春の天皇賞は63回実施され、1番人気は35勝を挙げていた。勝率にして.556のハイアベレージ。一方、秋は62回のうち1番人気は15勝どまり。同.242である。たしかに春は堅く、そして秋は荒れていた。

だが2002年以降の1番人気馬の成績を見ると、春が(1,0,4,9)であるのに対し、秋は(6,3,2,3)。両者の立場は完全に逆転している。春の勝利は2006年のディープインパクトのみ。つまり春の1番人気馬は昨年まで9連敗中で、しかも2着すらないのである。

理由は考えられる。いまや特殊領域と化した3200mという距離のレースを勝ったところで、種牡馬としての評価にはつながりにくい。今年で言えば、2冠馬ドゥラメンテも、菊花賞2着のリアルスティールも、最優秀古馬ラブリーデイも、ダービー馬ワンアンドオンリーも、みんな春天には見向きもしなかった。こうなると出走馬の力量の比較そのものが難しくなってしまう。1番人気が勝てないのではなく、勝てない馬を1番人気にしてしまった―――。問題は人の側にある。

明日の天皇賞で1番人気に指示されているのはゴールドアクター。有馬記念を含めて5連勝中なのだから、この人気は間違っていまい。だが、その有馬記念は8番人気。正直気楽な立場だった。今回は1番人気のプレッシャーに加え、春天1番人気9連敗中のジンクスとも戦わなくてはならない。

個人的にはゴールドアクターに勝ってもらいたいなと思っている。さらに、その1時間半後に発走する香港チャンピオンズマイルのモーリスにも勝ってもらって、スクリーンヒーロー産駒による日香同日GⅠ制覇の達成を見てみたい。世界的な種牡馬なら珍しくもない記録だろうけど、スクリーンヒーローが達成するとなれば話は別。だってスクリーンヒーローですよ。種牡馬入り当初は受胎条件30万円の評価に過ぎなかった。そこからこんな2頭が生まれることもあるから、生産はロマンなのである。

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それでも春天1番人気受難の流れは如何ともしがたい。できることなら2番人気キタサンブラックの単勝を1億円ほど購入して、私の力でゴールドアクターを2番人気にしてあげたいと思う。だが、残念なことに明日は競馬場にも場外にも行くことができそうもない。申し訳ないが、ゴールドアクターには自らの力でプレッシャーとジンクスに打ち勝ってもらうしかなさそうだ。

 

***** 2016/04/30 *****

 

 

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