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2016年4月25日 (月)

募金

「熊本の人たちに募金したい」

そう言って娘が千円札を渡してきた。昨日の話である。

それにしても、我が子ながらなんと見上げた心がけであろうか。月々のお小遣いの額を考えれば、彼女の千円は大金である。できれば何か物を送りたいのだが、それは難しいようだから募金したいのだという。

「なるほど。それは良い心がけだ」

私は褒めちぎりたい気持ちをグッと抑え、さも当然という口調でそう答えた。軽々しく褒めては親の権威にかかわる。

「ならばJRAのジョッキーたちが募金活動をしているらしいから、それに協力しなさい。今から競馬場に行けば最終レースに間に合うだろう。募金は最終レースのあとだ」

そう言いながら、いざ来てみればメインに間に合ってしまった。オークストライアルのフローラS。一昨日このブログで取り上げたチェッキーノが出るのなら、彼女の単勝をちょこっと買ってみようか。万一当たったらその払戻金も募金すればいい。

Flora 

そしたらホントに勝ってしまった。しかも大外枠をものともせぬ3馬身差。1分59秒7の勝ち時計も速い。なんとなく厩舎の大先輩・シンボリクリスエスが連覇を決めた秋の天皇賞を思い出した。ジュエラーやシンハライト相手でも、きっと好勝負になるに違いない。

それにしても、私の単勝が当たるなんていつ以来だろうか? だがしかし、いま思えば、「払戻金は募金する」と決めた時点で、すでに私の馬券ではなかったのであろう。なのに、それを「好調」と勘違いした私はバカである。これならもっと募金額を増やせるかもしれない―――。

「募金」と言いながら、実際には欲目丸出しの私である。それで続く最終レースはがっつり馬連で予想した挙句、結果1・3着、2・3着に終わった。嗚呼、やっぱり……。

だからと言って、娘の千円だけを募金して帰るわけにもいかぬ。ここは親としての範を示す時。さあ、いくら募金しようか。やっぱ、さっきいったん手にしたフローラSの払戻と同じ金額かなあ……。などとゴソゴソ財布を探りつつ募金エリアにやってきたら、なんと顔見知りの騎手が目の前に立っていた。ほかにも騎手は大勢いるのに、なんでよりによって彼の前に来てしまったんだ。

「おっ!●●さん(私の名前)。募金ありがとうございますっ!!」

その声に圧倒されて、思わずドーンと行ってしまったのである。このトシになってもなお、欲と見栄に勝てぬ自分が情けない。これでは娘の方がよっぽど大人ではないか。どうか募金は有意義に使ってください。熊本をはじめ、地震の被害に遭われた九州の皆様にも、この場を借りてお見舞い申し上げます。

 

***** 2016/04/25 *****

 

 

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コメント

正門方面はナナコちゃんの参加で長い行列だったようですが、西門の募金場所はおもいのほか閑散としてました。
騎手の呼び掛けも効果はあるでしょうけど、私は払戻機の脇に募金箱をおけば、ソコソコ入ると思います。箱ごと持ち去られないような工夫は必要ですけど(^^;

投稿: 店主 | 2016年4月26日 (火) 13時23分

私も募金しようといいつつまだ募金していないので早く募金します。

投稿: tsuyoshi | 2016年4月26日 (火) 07時57分

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