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2016年4月 4日 (月)

不安と期待の桜花賞

いよいよ今週は桜花賞。クイーンCが1分32秒5で、チューリップ賞は1分32秒8。例年の桜花賞勝ちタイムを上回る時計を持つ馬が何頭もいる。果たしてここも同じ時計でこなせるのか。時計の裏付けの無い馬では苦しいのか。例年にも増して時計が気になって仕方ない。

桜花賞の前日には中山でニュージーランドトロフィーが行われる。2002年のこのレースを勝ったタイキリオンは、前走で中京の500万下の平場戦を勝っての参戦だった。良馬場の芝1200mの勝ち時計は1分10秒0。特に早くもない。11番人気も仕方のないところであろう。ところが、ハイペースで逃げた1番人気のサーガノヴェルをゴール前でかわして重賞初制覇を果たしてしまう。

Rion

1分32秒1は当時のJRA3歳史上最速の時計。それまでに行われたNHKマイルカップの勝ち時計さえも、ことごとく上回っていたことになる。ニュージーランドTのレースレコードとしては、あれから14年が経った今も破られていない。それでタイキリオンは一躍NHKマイルカップの有力馬に躍り出た。

だが、2番人気(1番人気はタニノギムレット)で迎えた本番では、テレグノシスの14着と大敗してしまう。時計も1分35秒2を要した。続くファルコンSでも圧倒的1番人気に推されるものの、やはり15着と大敗。結果、ニュージーランドTのあとは(0,0,0,9)の大不振に陥り、障害戦に活路を見出してゆく。

タイキリオンよりも前に、3歳春の時点で1分32秒台の勝ち時計をマークしたことのある馬は、第1回のNHKマイルカップの覇者タイキフォーチュンただ一頭。だがしかし、NHKマイルカップを1分32秒4のレコードで勝ったその後は、まるで燃え尽きたかのように8連敗で現役を退いた。実はタイキリオンは、このタイキフォーチュンの弟でもある。スタミナもスピードも、全能力を出し切らないと快走できないマイル戦を猛時計で走ったその代償は、我々の想像以上に大きいのであろう。その後、NHKマイルで驚異のレコードを叩き出したダノンシャンティの例を出すまでもない。

Mejar

翻って今年の桜花賞には1分32秒台の時計を持つ有力馬が3頭も登場してくる。そのうちの一頭が逃げるのならば、ペースが緩むことはなかろう。ちなみに昨日の阪神では500万下でも1分33秒4で乗り切っていた。アパパネがマークした桜花賞のレコード1分33秒3に匹敵する。メジャーエンブレムやシンハライトといった3歳牝馬たちは、繰り返される激戦に耐えられるのだろうか。だが仮にそれを乗り切ることができれば、その瞬間に歴史的名牝が誕生するのかもしれない。不安と期待が渦巻く桜花賞になりそうだ。

 

***** 2016/04/04 *****

 

 

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