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2016年3月 9日 (水)

ダイオライト記念1996

川崎記念のホッコータルマエにエンプレス杯のアムールブリエ。南関東で行われるダートグレード競走は連覇が続いている。今日、船橋で行われたダイオライト記念でも、昨年の覇者クリソライトが逃げ切りで連覇を果たした。

レースはネット中継で見ていたのだが、スタート後しばらくして逃げるサミットストーンを交わしてハナを奪った時は、正直「おっ!?」と思った。ひょっとしたら行きたがっているのかもしれない。なにせ骨折休養明けの一戦。果たして最後まで持つのか。でも簡単にはバテてないのがこの馬の強み。そこはGⅠホースである。自分の形になれば強い。問題は自分の形に持ちこめるかどうか。そういう意味ではホクトベガの「形」は特異だった。

道中は中団から後方を楽々と追走。多くの馬が息をいれたがる向こう正面から徐々に仕掛けて、3コーナーで前を行く馬に並びかける間もなく先頭を奪う。そのまま2番手を大きく突き放し、4コーナーを回った時には既に大勢は決していた。直線は流すだけなのに、それでも後続は追いつくことができない。それがホクトベガの形である。彼女が人気を集めたのは、単に負けなかったからだけではない。その破天荒ともいえるレースぶりに多くのファンが心酔した。

今からちょうど20年前。当時表記で7歳になったホクトベガは、川崎、東京、船橋、高崎、大井、川崎、盛岡、浦和と、ダートの交流重賞を求めて各地を転戦している。その先々で、彼女のレースぶりをひと目見ようと、ファンはこぞって競馬場に押し寄せた。

1996年のダイオライト記念当日の船橋競馬場の入場者数は19520人。ことわっておくが、平日の昼間の開催である。そんな大観衆の視線を一身に浴びて、ホクトベガはいつもの3角まくりを繰り出した。4角先頭で直線を迎えると、満員のスタンドからは歓声に交じって拍手が聞こえてくる。その割合はゴールが近づくにつれてどんどん大きくなった。そしてゴール板を駆け抜ける時は、満場が割れんばかりの拍手である。こんなレースはほかに記憶がない。

Hokuto 

あれから20年後が経った今日、船橋競馬場にはいったい何人のお客さんが入ったのだろうか。冷たい雨が一日中降りやまぬ天候を思えば、少ないのは仕方ない。ただ、ネット中継の画面を観て、スタンド寂しさに時代の移ろいを感じた。それだけのこと。現地に行ってないヤツが文句をつける資格などなかろう。

 

***** 2016/03/09 *****

 

 

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コメント

いま、41歳さま

コメントありがとうございます。
今年の入場者数は3千人に届きませんでした。通常開催日と変わらないか、むしろ少ないですね。
私もダイオライト記念当日には行けなかったのですが、東日本大震災5周年復興支援レースがあった昨日は行きました。その話は今日付けで。

投稿: 店主 | 2016年3月12日 (土) 09時34分

はじめまして。
20年前のダイオライト記念当日の表彰式終了後、観客へ投げられた花束をキャッチした者です。
このエントリーを読み、私もゴール前で拍手を送っていた事を改めて思い出しました。
当時、21歳だった私もすっかり中年の仲間入り。
私と同じく拍手を送っていた方々はどこへ行ってしまったのでしょう。
かく言う私も、別件で船橋競馬場の前を通ったのですが…入場する事はありませんでした。

投稿: いま、41歳 | 2016年3月11日 (金) 21時02分

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