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2016年3月22日 (火)

ワンダーホースの血

日経賞の登録馬は10頭とやや寂しい。それでもゴールドアクターが満を持して登録してきた。勝った有馬記念と同じコースで同じ距離。それなら人気になって当然だろうが、意外と一筋縄では収まらないのが日経賞。過去20年で単勝万馬券が3回も飛び出している。

2000年のグラスワンダーも前年の有馬記念を勝って、日経賞を春の始動戦に定めてきた。単勝オッズは1.7倍。もちろん1番人気。なにせ有馬記念連覇の歴史的名馬である。それが中山の2500mで負けるはずがない。みんなそう思っていた。それがまさかの6着敗退である。ゴール直後の、なんとも言えぬ重苦しい空気は今も忘れがたい。

「太いな…」

そう呟いたのは、グラスワンダーを管理されていた尾形調教師。そのとき師はたまたま私の背後で本馬場入場を見つめていた。発表馬体重は有馬記念からプラス18キロの530キロ。しかし、その有馬記念からして前走からプラス12キロで、「太い」「重い」と皆が騒いだばかりだ。

Grass 

レースはレオリュウホウの逃げ。騎乗予定の横山義行騎手が前日の障害レースで落馬負傷したため、急きょ菊沢隆徳騎手に手綱が回ってきた。調教師の指示は「逃げろ」。そのひと言だったらしい。代打騎乗の気軽さもあったのだろうか。外枠から大胆にハナを奪うと、直線に入っても後続を寄せ付けることなく逃げ切ってしまった。

Leo 

単勝193.9倍は驚きだが、成績を見ればそれも頷ける。年明けから3戦して、いずれも2桁着順。前走の川崎記念では南関東の馬たちにさえ歯が立たなかった。本来なら前週のオープン特別・東風Sに出走したかったのだが、そこを除外されてやむなく日経賞に回ってきた経緯がある。しかも相手は天下のグラスワンダー。有馬でスペシャルウィークやテイエムオペラオーを負かしたばかりの馬がいては、とても勝負にはならないと思われても仕方がない。

むしろ不可解なのはグラスワンダーの方である。追走するのが精一杯というレースぶりに誰もが首をかしげた。いくら重めとは言っても、相手が相手ではないか。負け方というものがあろう。とはいえ、もともと不思議な負けや不思議な勝ちが多い馬でもあった。そこはダテに「Wonder」を名乗ってない。

あれから16年の月日が流れ、グラスワンダーの孫・ゴールドアクターが日経賞に出走してくる。有馬記念を勝った直後の休み明けというローテーションもまったく同じ。ひょっとしたら Wonder な血が騒ぐかもしれない。単勝1.2倍のマンハッタンカフェも、単勝1.1倍のゼンノロブロイでさえも敗れたのが日経賞。重賞における馬連と枠連の最高配当を記録したレースでもある。たとえ少頭数でも荒れる時は荒れるものだ。

 

***** 2016/03/22 *****

 

 

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コメント

そもそも、ゴールドアクターが一番人気じゃありませんね。(笑)

こりゃこりゃ。ご安心下さい。傍観します。

投稿: tsuyoshi | 2016年3月26日 (土) 07時42分

ほぉーー、すごい事に気づきましたね。

ゴールドアクター外して買ってみます。

投稿: tsuyoshi | 2016年3月23日 (水) 13時58分

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