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2016年3月14日 (月)

名将の美学

中山牝馬Sで15番人気ながら3着に飛び込んできたメイショウスザンナは通算で5勝しているが、その人気は順に6人気、6人気、4人気、7人気、7人気と本命党泣かせの存在だ。昨年の福島牝馬Sでも13番人気ながら3着に突っ込んで、アッと言わせている。

Meisho1 

逆に1番人気に推されたことは1度あるだけ。2番人気もない。それでも1億3千万円以上の賞金を稼いでいるのだから立派だ。たとえ人気ばかりを集めても賞金はもらえない。

こんな馬主孝行の娘を管理するのは2011年開業の高橋義忠調教師。メイショウスザンナは師に初めてのクラシック出走の栄誉をもたらせてくれた一頭でもある。開業からわずか5年で7つも重賞を勝った名伯楽も、彼女には頭が上がるまい。

メイショウスザンナの母・グリーンオリーヴの兄には、フェブラリーハンデなどダートで10勝したメイショウホムラがる。そのメイショウホムラを管理していたのが、義忠調教師の父の高橋成忠元調教師。それに縁を感じた松本好隆オーナーが、義忠調教師の開業祝いにとブリーズアップセールで落札したのがメイショウスザンナである。落札額は900万円だった。

松本オーナーにはこの手の逸話が少なくない。定年を間近に控えた瀬戸口勉元調教師が「最後のクラシックにオーナーの馬がいないのは寂しい」と漏らすのを聞いた松本オーナーが、浦河で売れ残っていた馬を1千万円にも満たぬ額で購入してきて瀬戸口師に預けた。それがほかならぬメイショウサムソンである。結果的に10億円以上を稼ぎ出すのだから凄い。

Meisho2 

松本オーナーと言えば、日本馬主協会連合会の会長職を務めたほどの大馬主。所有される現役馬も百頭を超える。だが、セレクトセールで億を超える高額馬を競り落とすようなことはない。社台やノーザンの生産馬も購入されているが、大半は日高の中小牧場での購入馬だ。預ける厩舎もリーディング上位は少なく、騎手にもこだわらない。

種牡馬となったメイショウサムソンは、社台スタリオンからイーストスタッドに移って3年目の春を迎えた。社台からの移動は一見都落ちのようにも思えるけど、日高の生産者たちは総じて「メイショウ」の名に好感を抱いている。サイアーランキングでは172→57→36→20と年を経るごとに順位を上げ、今年は15位に健闘中。アーニングインデックスも、現3歳世代になってようやく1.23と1を上回った。日高の方々のその手腕で、メイショウサムソンを日高のエース種牡馬に育ててくれることを期待したい。

 

***** 2016/03/14 *****

 

 

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