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2016年3月26日 (土)

【焼きそば探訪④】両面焼きそば

ヤボ用で銀座に出かけたので、そのついでに日本橋馬喰町に足を延ばしてみた。「てつじん」さん、コメントありがとうございます。

“馬喰町”という地名は日本橋以外にも全国に点在している。これはかつて馬の市が立っていた名残であることは以前にも書いた。それでもここは日本橋。今では苫小牧や静内に行かねば見れない馬の市が、こんなビルに囲まれた都会にあったのだと思うと感慨も深い。

そんなビル街の一角に、目当ての焼きそば店が暖簾を掲げていた。その名も『あぺたいと』。それにしても、店名よりも「両面焼きそば」の文字が目立ってはいないか。

Ape1 

店のこだわりが「焼き」にあることは疑いようがない。たっぷりの油で両面に焦げ目がつくほど焼き上げられた麺は、想像通り外はカリッとしていながら、しかし中はモッチリ感を残している。この食感と香ばしさが、この焼きそばの最大のウリであろう。具材にせよ、ソースにせよ、自家製だという麺に使われている小麦にせよ、彼らが何かを演じるというよりは、この食感を引き立てるために呼び集められた選りすぐりのスタッフという立場にあるように思える。むろん、大胆な火加減や焼く際の手際の良さが重要であることは言うまでもない。

Ape2 

なんでも、この焼きそばは大分・日田のご当地グルメらしい。日田市のラーメン店には必ずと言っていいほど焼きそば用の鉄板があり、ほとんどの店でこうした両面焦げ目たっぷりの焼きそばを提供しているのだという。いただいたコメントにもあったように、中でも名店と名高い『想夫恋』というお店の焼きそばがこのお店のルーツだそうだ。「大分とり天」といい「中津から揚げ」とといい、大分県はB級グルメの宝庫ですね。

満腹になって腹ごなしにぶらぶら江戸通りを歩てみる。するとたちまち地名が日本橋小伝馬町と変わった。

「デンマ」と言っても出馬表をさす業界用語ではない。人や荷物を馬に乗せ、次の宿駅や目的地まで運んでいく江戸時代の制度が「伝馬」である。かつてこの界隈は北に向かう伝馬の出発地で、より多くの馬を準備していた町が「大伝馬町」と、少ない方が「小伝馬町」と名付けられた。ゆえに「伝馬町」という地名も、全国各地に見ることができる。かつてはそんな町に隣接するように馬の市が立った。そこに馬喰さん、すなわち馬の仲介業者が住んでいたから「馬喰町」である。

馬に由来する地名を辿って歩くのは、なかなか楽しい。

 

***** 2016/03/26 *****

 

 

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コメント

おお、あぺたいと行っていただけたんですね!
ありがとうございます。

想夫恋も実は横浜の青葉台にあります。昔は
渋谷の道玄坂近辺にあったのですが、そちらは
閉店したんですよね。
小倉のエキナカに想夫恋があるので、小倉競馬場
にお寄りの際はモノレールに乗る前に是非。

ではでは。

投稿: てつじん | 2016年3月28日 (月) 23時06分

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