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2016年2月14日 (日)

トラブル

一本の電話で起こされた。

「仕事場でちょっとしたトラブルが起きている。休みのところ申し訳ないが、すぐ来てもらえないだろうか?」

疑問形ではあるがNOとは言わせぬ切迫感が伝わってくる。今日は関東の競馬ファンにとって極めて重要な共同通信杯が行われるが、「ちょっとした」トラブルなら昼過ぎには解決するだろうか。なにより仕事場は府中にあるのだから、むしろちょうどいい気さえする。

「いいですよ」と言って電話を切った。いま思えば、これが間違いの始まり。現場に到着するなり、それが「ちょっとした」問題ではないことはすぐに分かった。己の楽観主義を戒めなければなるまい。結果を言えば、そのトラブルがようやく解決を見た時は完全な夜。共同通信杯のTV中継を見る暇すらなかった。

ひと息ついて、スマホでレース結果を確認すると断然人気のハートレーが負けているではないか。ブービーとはただ事ではない。しかもスマートオーディンまで勝ち馬から遠く離された6着に敗れている。極端な不良馬場だったわけでもない。あちらさんでも何かトラブルが起きていたのだろうか。もとよりトラブルなしの人生などありえない。

さて、こっちのトラブルは解決しても、今度は原因を究明し、対応プロセスの是非を検証しなければならない。いわゆるインシデント検証。それがまた時間がかかる。やれやれ、組織というのはつくづく面倒臭いですね。だって、私に言わせれば単なる「うっかりミス」。その「うっかり」をなくすにはどうすれば良いか―――? それを延々議論する。これ以上の時間の無駄遣いもそうそうあるまい。もとより「うっかり」のない人間などありえない。

ハートレーとスマートオーディンが揃って惨敗した原因はいったい何であろうか。ハートレーの横山典弘騎手は「ノメってはいたけど、それにしても……」とコメントし、スマートオーディン武豊騎手は「分からない」と首をひねった。

むしろ、インシデント検証が大事なのは競馬ではないか。すなわち自分の本命馬の敗因を究明するとともに、そこに至ったプロセスの検証である。後者は自分のことだからわかりやすい。だが前者についてはどうか。もとより物言わぬ馬の事である。一生懸命何かを考えたところで、全ては人間の勝手な思い込みに過ぎない。だから考え過ぎないことも大事。ゴールドシップの取り捨てに悩んだ昨年の競馬シーンを思い出してみるといい。

Gold 

「(ハートレーは)気持ちに難しいところがある」

横山典弘騎手は、そうも言ったらしい。今日もかえし馬が終わったところで動くのを止めようとしたそうだ。ゴールドシップとのコンビで苦労を重ねたベテランの一言だけに、軽く扱えない重みがある。

 

***** 2016/02/14 *****

 

 

 

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