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2016年2月 7日 (日)

頑張れ、あんちゃん

2月1週目の開催を終了したところで、JRAの騎手リーディングはクリストフ・ルメール騎手とミルコ・デムーロが22勝で並んでいる。3位が昨年のリーディングジョッキー戸崎圭太騎手で20勝。4位にようやく武豊騎手が顔を出す。騎手ランキング上位10傑のうちJRA生え抜き騎手は4人のみ。エージェント制導入の影響で、一部のトップ騎手に有力馬が偏るようになって久しい。

そんな世界に、間もなく6人の新人騎手が飛び込んでくる。早ければ1か月後の中山や阪神で、彼らもデムーロやルメールといった世界の一流相手に勝負を挑まなければならない。

スポーツ界の新人は、段階ごとに経験や実戦を積み、時間をかけて本舞台に立つのが普通だ。対して競馬の世界は厳しい。二十歳にも満たない少年少女が実戦経験もないまま、いきなりトップレベルの戦いの場に置かれる。高卒投手がメジャーのマウンドに立ち、序の口力士が白鵬と対戦するようなもの。プロ野球や大相撲などとは新人の扱いが大きく異なる。

ただし、競馬の新人は負担重量で3キロのハンデをもらうことができる。それでも、通算で100勝を挙げるか、デビューから3年が経過すると減量の恩典はなくなり、一人前となる―――はずだった。この2月までは。

JRAではこの3月から見習騎手の減量特典をデビュー後5年に延長することを発表している。つまり本来なら、今月いっぱいで減量特典がなくなるはずだった伴啓太騎手、岩崎翼騎手、城戸義政騎手の3人に加え、昨年いったん減量がとれた長岡禎仁騎手、中井裕二騎手、原田和真騎手も再び減量騎手に戻ることになる。

Jockey 

ここ数年は、騎乗機会に恵まれず、若くして引退を余儀なくされる騎手が増える傾向にある。特にデビューから3年が過ぎ、減量特典がなくなった途端に騎乗依頼が激減するというケースが後を絶たない。さきほど名前を挙げた原田騎手などは、一昨年は405回の騎乗回数を確保したのに、3キロの減量がなくなった昨年は167騎乗にとどまった。しかし、来月から再び3キロ減で乗ることができる。これは大きい。

競馬の現場では、「減量騎手」のことを親しみを込めて「あんちゃん」と呼んだりもするが、5年目にもなって「あんちゃん」呼ばわりされることには多少の抵抗があるかもしれない。ちなみに、今年の新人騎手の中には、JRA史上7人目の女性騎手として話題の藤田菜七子さんが含まれているが、彼女も「あんちゃん」などと呼ばれたりするのだろうか。少なくとも「ねえちゃん」ではまずかろう。ともあれせっかくの減量特典である。何と呼ばれようが、これを活かさぬ手はあるまい。

 

***** 2016/02/07 *****

 

 

 

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