« 火曜日のカレーうどん | トップページ | 万全の試走 »

2016年2月 3日 (水)

芦毛×芦毛=鹿毛

先週土曜の東京メイン・白富士Sは芝2000mに古馬のオープン馬12頭が出走してきたが、そのうち10頭までがいわゆる社台グループの生産馬。残る2頭も育成したのは社台ファームとノーザンファームだから、つまりは「社台グループ出身馬のみによるレース」ということになる。

なんとなく興味に欠けたのはそのせいだけではあるまい。12頭のうち9頭が7歳以上という枯れたメンバー構成であることに加え、5頭が前走2桁着順の大敗を喫しており、4頭が休み明けである。この時季の古馬オープン特別らしいと言えばらしい。寒かったせいもあるが、パドックはメインレースとは思えぬ静けさだった。

Paddock 

そういう意味では、出走メンバー中ただ1頭の4歳馬ケツァルテナンゴが勝ったことは、注目に値しよう。直線坂下では7番手の位置取り。鞍上のF.ベリー騎手がゴーサインを送ると一気に加速して、内で食い下がる1番人気のファントムライトをクビ差競り落としてみせた。上がり33秒8はメンバー最速。とかく「切れない」と揶揄されがちなチチカステナンゴ産駒だが、この切れ味なら文句は言われまい。

11r 

もともと新馬、オープンを連勝した素質馬である。デビューの舞台に選ばれたのは、2014年関西最初の新馬戦。その前年にはレッドリヴェールが世代最初の新馬戦を勝ち、そのまま暮れの阪神JFを制して2歳チャンピオンに輝いている。ケツァルテナンゴの展望も明るい。遅かれ早かれ、父のチチカステナンゴに初めての重賞タイトルをもたらすだろう。私はそう思っていた。

だが、そこから重賞を4戦するが、掲示板に載ることもできない。ダービー出走権をかけて臨んだプリンシパルSでは、アンビシャスの末脚に屈して2着に敗れた。ダービーは補欠の1番手。しかも優先出走権を得たはずのアンビシャスはダービーを袖にするのだから、いたたまれない。結局、ダービーの代わりに出走した白百合Sでも5着に敗れた。もうこのあたりでは馬のリズムが壊れていたように思う。

チチカステナンゴは2008年に社台グループが約7億円で購入。だが、わずか3世代のみを残しただけで急死してしまった経緯がある。産駒による重賞勝ちはまだない。

Chichikasu 

ちなみに、チチカステナンゴは処女雪の如き芦毛の持ち主であり、母のダイワオンディーヌもご覧の通り芦毛であるのに、その子ケツァルテナンゴはなんの変哲もない鹿毛に出た。それをなんとなく「惜しい」と感じてしまうのは私だけであろうか。そんな私のかつての持ち馬にも、父母ともに芦毛なのに、本人は真っ黒な黒鹿毛という牝馬がいたことを思い出す。芦毛の不思議。でも毛色の遺伝をちょっとだけ勉強すれば、これは不思議でもなんでもない。ただただ、惜しい。

Daiwa_2 

ケツァルテナンゴの次走について、「重賞だろうけど、どこにするかはこれから」と調教師は明言を避けた。ともあれまずは重賞を勝って、天国の父に報告したい。

 

***** 2016/02/03 *****

 

 

 

|

« 火曜日のカレーうどん | トップページ | 万全の試走 »

競馬」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 火曜日のカレーうどん | トップページ | 万全の試走 »